「アステロイド・シティ」
1955年、人口わずか87人の米南西部の町アステロイド・シティで、ジュニア宇宙科学賞の式典が催されることに。受賞者の子供たちとその家族が現地に招かれるが、授賞式の最中にまさかのハプニングが発生し、町は大混乱に陥っていく。 ウェス・アンダーソン監督がスペインに大がかりなセットを建てて撮り上げた群像喜劇。小さなダイナーやモーテル、天体観測所が点在し、大昔に隕石(いんせき)が落下した巨大クレーターが観光名物になっている砂漠の町を、お得意のシンメトリーの構図ときめ細かな配色で映像化した。マリリン・モンローを連想させるスター女優(スカーレット・ヨハンソン)、宇宙開拓の夢といった50年代アメリカを象徴す...