Quincy Jones
1933年3月13日 生まれ
アメリカ出身のジャズ・ミュージシャン、音楽プロデューサー、作曲家。1950年代から第一線で活躍を続け、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞。
この作品は歌から始まり、歌で終わる。それだけ聞くとシンプルなミュージカル映画だと思われてしまうだろうが、そうではない。始まりと終わりでは登場人物たちに大きく変化があり、映画ではなく一人の人生を見届けた気持ちになるだろう。 本当の自分とは この作品の主人公セリーは過酷な環境で育ち、運命に翻弄(ほんろう)されながらも人との出会いを経て本当の自分とは何かを知っていくのだ。そんなシーンごとの感情の変化はセリフや表情はもちろん歌唱、ダンス、背景、配役などの表現方法によって明確にされていく。 魅力的な登場人物 この映画には魅力的な登場人物が多い。まずは、主人...
Rhythm
2024.3.13
映画ファンなら、「カラーパープル」と聞いて知らない人はいないだろう。かのスティーブン・スピルバーグ監督による〝 衝撃の名作 〟だ。当時、「ジョーズ」、「未知との遭遇」、「インディ・ジョーンズ」、「E.T.」と次々と娯楽的な映画でヒットを飛ばし、興行成績を次々と塗り替えていた天才スピルバーグ監督。1985年に初めて挑んだシリアスな映画は、当初はヒットしなかったものの口コミが口コミを呼び、5カ月以上上映されるほどのロングランヒット作品となった。 原作は、1983年にピューリツァー賞を受賞した、アリス・ウォーカーの「カラーパープル」。黒人。女性虐待。人種差別。そして自立までを描いた衝撃の問題作。 ...
座間耀永
2024.2.22
巨匠スティーブン・スピルバーグが、ピューリッツァー賞受賞の同名小説を原作に、「E.T.」 の後初めてシリアスな作品に挑んだ「カラーパープル」(1985)。当時のスピルバーグの作風とあまりに異なることから、「賞狙い」や「白人に黒人社会は描けない」とのメディアの声もあり、アカデミー賞10部門にノミネートされながら無冠に終わり世界を驚かせました。しかし観客には愛され、口コミで6週目にして全米1位となり、5カ月以上のロングランとなった〝伝説〟の作品。(BOXOFFICE Mojo調べ) そんな記録よりも記憶に残る名作「カラーパープル」が38年の時を経て、ミュージカル映画としてスクリーンによみがえりま...
ひとシネマ編集部
2024.1.12
スティーブン・スピルバーグ監督が手がけ、第58回アカデミー賞作品賞を含む10部門11ノミネートされた名作をミュージカル映画としてリメーク。自由を奪われ暮らしていたセリーが、自由で型破りな女性たちとの出会いによって、立ちふさがる運命に不屈の魂とユーモアで何度でも立ち上がり、輝ける場所を見つけるまでを描く。 横暴な父と、父が決めた結婚相手に支配され、自由のない生活を送っていたセリーは、唯一の心の支えだった妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとす...
1909年、南部ジョージアの小さな町で、まだ少女のセリーが2人の子供を出産する。その後、ミスターと呼ばれる横暴な男のもとに嫁いだセリーには、召使並みの扱いを受けるつらい日々が待っていた。心の支えだった妹のネッティも消息を絶ち、セリーの苦悩は深まるばかりだったが、ある日、ブルース歌手のシャグが訪れ、セリーが彼女を世話することになり‥‥‥。ピューリッツァー賞を受賞した原作をスティーブン・スピルバーグが壮大なスケールで描いた。 (C)1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2020年7月、エンニオ・モリコーネが亡くなった。享年91歳。生涯に500作品以上の映画とTV作品の音楽を手掛け、アカデミー賞では「ヘイトフル・エイト」(2015)で受賞のほか、6度のノミネートがあり、2006年に全ての功績を讃える名誉賞にも輝いた。 「ニュー・シネマ・パラダイス」や「鑑定士と顔のない依頼人」でコンビを組んだジュゼッペ・トルナトーレ監督が、5年に渡る密着取材によるドキュメンタリー映画を完成させた。モリコーネのメロディを聴くだけで、映画に胸が高鳴り涙した瞬間が蘇る。私たちの人生を豊かに彩ってくれたマエストロに感謝を捧げる、愛と幸福に満ちた音楽ドキュメンタリー。これがモリコーネの...