ささき たかまる
1898年1月29日 生まれ
北海道の大自然を背景に民族の伝統と愛をめぐる闘争を描いた文芸作で、内田吐夢監督作品の初出演。滅び行くアイヌのために力を尽くす青年・一太郎(高倉健)を、女流画家(香川京子)と酒場で働くアイヌの娘(有馬稲子)がともに愛している。そんな一太郎はアイヌだが自分たちを卑下する網元・大岩(薄田研二)と対立。大岩の息子・猛(三國連太郎)と一太郎は祭りの日に決闘する。一太郎は血だらけになりながらも猛を組み敷くのだった。(追悼特別展「高倉健」図録より)
高倉健のデビュー作にして初主演作の青春空手映画。舞台は沖縄。勇作(高倉健)は沖縄空手の師匠・名越義仙(山形勲)の弟子として日夜修行に励んでいる。空手の大会が東京で行われることになって、沖縄代表に義仙が指名される。敵対する流派の怒りが収まらず妨害を仕掛け、義仙を擁護する師匠・空典(加藤嘉)と娘の志那子(浦里はるみ)も襲われる。しかし、義仙は復讐を認めなかった。勇作は愛する志那子を残して、東京へ旅立つ。(追悼特別展「高倉健」図録より)