なかはら ひとみ
1936年7月21日 生まれ
恋と教育に真摯に苦悩する女教師の姿を描く。寒村の中学の先生として赴任した文江(久我美子)の心の支えているのは高校の時の幸田先生(高倉健)。校長が生徒に暴力を振るったことに抗議をして学校を離れた文江は、幸田を追って上京。しかしそこで会ったのは、愛する人を失って憔悴した姿の幸田だった。旅館で働く教え子に卒業証書を渡した文江が故郷へ帰ると復職が叶い、子供たちの歌声が迎えてくれた。(追悼特別展「高倉健」図録より)
北海道の大自然を背景に民族の伝統と愛をめぐる闘争を描いた文芸作で、内田吐夢監督作品の初出演。滅び行くアイヌのために力を尽くす青年・一太郎(高倉健)を、女流画家(香川京子)と酒場で働くアイヌの娘(有馬稲子)がともに愛している。そんな一太郎はアイヌだが自分たちを卑下する網元・大岩(薄田研二)と対立。大岩の息子・猛(三國連太郎)と一太郎は祭りの日に決闘する。一太郎は血だらけになりながらも猛を組み敷くのだった。(追悼特別展「高倉健」図録より)