うさみ じゅんや
1910年8月31日 生まれ
宇佐美淳(うさみ じゅん)宇佐美諄(うさみ じゅん)
北海道の大自然を背景に民族の伝統と愛をめぐる闘争を描いた文芸作で、内田吐夢監督作品の初出演。滅び行くアイヌのために力を尽くす青年・一太郎(高倉健)を、女流画家(香川京子)と酒場で働くアイヌの娘(有馬稲子)がともに愛している。そんな一太郎はアイヌだが自分たちを卑下する網元・大岩(薄田研二)と対立。大岩の息子・猛(三國連太郎)と一太郎は祭りの日に決闘する。一太郎は血だらけになりながらも猛を組み敷くのだった。(追悼特別展「高倉健」図録より)
大林清原作のNHK連続放送ドラマの映画化。日清条約の鍵を握って来日した張啓林は実は日本人・浅香礼一郎(東千代之介)だった。彼の脳裡には別れた愛人・志乃(三笠博子)と弟・壮二郎(今井俊二)の姿があった。その礼一郎の命を赤心党が狙っていた。赤心党の黒幕はかって西南戦争で不正な富を築き、しかも志乃に横恋慕していた鬼頭(山形勲)。礼一郎は来日する清国使節団を悪の手から体を張って護るのだった。高倉健の役は結城欣之助。(追悼特別展「高倉健」図録より)