Lee Jung-eun
1970年1月22日 生まれ
「茲山魚譜 チャサンオボ」(2021年)「パラサイト 半地下の家族」 (2019年)「哭声/コクソン」 (2017年)
映画やドラマ作品において、信頼する俳優への期待値が、視聴動機につながることは珍しくないだろう。映画の場合はそれをきっかけに客を呼び込んでしまいさえすれば、 2 時間なりの作品を見せきることはそう難しくはない。 ところがドラマとなるとそうはいかない 。2話、3話、4話が過 ぎても、なかなか乗れない… …。 もう見るのをやめようかな… … 。でもあの俳優(が演じるキャラクター)が活躍しないはずはないからもう少し頑張ろう。そんな忍耐が報われた作品が、Netflixオリジナルドラマ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」だった。 筆者が信頼した俳優はイ・ジョンウン。ポン・ジュノ監督 の「パラサ...
須永貴子
2024.9.16
もしも突然昼間だけ容姿が変わってしまったら……。Netflixで配信中の韓国ドラマ「Missナイト & Missデイ」(全16話)は、20代の主人公が50代の姿と行き来しながら仕事や恋に奮闘する物語だ。 20代と50代の女性、2人1役でチョン・ウンジとイ・ジョンウンが演じる 主人公イ・ミジン(チョン・ウンジ)は、公務員の面接試験に落ち、詐欺に引っ掛かりそうになるなど人生がうまくいかず。さらに、井戸に落ちたことをきっかけに、日の出から日没までの間だけ50代の女性(イ・ジョンウン)に変身してしまうという奇妙な体質となってしまう。 必死で元に戻る方法を探すも見つからず、ついにはイム...
梅山富美子
2024.8.08
韓国でも女性たちが、自らの置かれた状況に異を唱えている。シン・スウォン監督のこの作品も、時をさかのぼって女性たちの思いをたどっているが、押しつけがましさはみじんもない。つつましく柔らかく、とぼけた笑いも交えながら、しかし芯には強い意志が込められている。 中年の女性映画監督ジワン(イ・ジョンウン)が、1960年代に先達の女性監督ジェウォンが撮った映画の、失われた場面を捜すという物語。ミステリー調の筋立てもさることながら、ジワンが抱えるモヤモヤが、この映画のみどころだ。 ジワンは公開中の3作目の監督作が不入りで、新しいアイデアも不発。新作を撮るあてがない。夫と大学生の息子と3人暮らしだが、家事...
2023.3.10
ある穏やかな夏の日、謎めいた女性が貸別荘に宿泊。だがこの出来事をきっかけに、貸別荘のオーナーとその周囲の人々の人生が大きく狂い始める。 Netflixシリーズ「誰もいない森の奥では音もなく倒れる」は独占配信中 limhyoseon
韓国のウェブトゥーンを原作に、「パラサイト 半地下の家族」(2019年)や「ただ悪より救いたまえ」(20年)、「別れる決心」(22年)、の助監督を務めたキム・ソンシク監督が映像化。人間の体を器に次々と憑依し、驚異的な身体能力で襲ってくる悪鬼の恐怖を描く。主演は、「新感染半島 ファイナル・ステージ」(20年)や是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」(22年)に出演したトップ俳優カン・ドンウォン。凶悪な悪鬼の出現により、霊が全く視えない〝インチキ祈祷師〟から〝本物の祈祷師〟へと覚醒して悪と対峙するチョン博士という新鮮なキャラを演じた。そのほか、依頼人の女性にNetflixオリジナル映画「キル・ボク...
夜は20代、昼は50代に返信してしまう女性が検察庁のインターンを務めることに。世代がまったく異なる2つの姿を行き来しながら、厳しい上司のもとで働き始めるが……。 Netflixシリーズ「Missナイト & Missデイ」独占配信中 ※2024年8月現在の情報です。
薄暗い路地裏にぽつりとたたずむ怪しげな照明店。サングラス姿の謎の店主ウォニョン(チュ・ジフン)によって開かれたこの店には、今日も〝どこか変わった客人たち〟が引き寄せられていく。暗闇をさまよいながらも彼らがたどり着いたこの照明店の正体は、〝生と死の境目の世界〟だった。 どうやら客人たちの過去、現在、そして未来への鍵を握っているがこの照明店だというが、客人たちの過去がひも解かれたとき、物語は180度景色を変え、驚くべき結末を迎える――。 大ヒットしたウェブトゥーンを「ムービング」でジョンウォン高校の教師役を演じたキム・ヒウォンで初監督。その他、「ムービング」の製作陣たちが集結して実写化した。 ...
監督、プロデューサー、脚本は、「虹」で第24回東京国際映画祭アジアの風部門にて最優秀アジア映画賞を受賞したシン・スウォン。本作も第34回東京国際映画祭にて上映され話題を集めた。本作を撮るきっかけとなったのは、韓国初の女性映画監督パク・ナモクと、2人目のホン・ウノンについてのテレビドキュメンタリーを撮り、彼女たちと親交のあった女性編集者と出会ったことだという。悩みながらも映画を撮ることを諦めない主人公ジワンに、監督自身が投影されている。ジワンを演じるのは「パラサイト 半地下の家族」(2019年)の家政婦役をはじめ、「椿の花咲く頃」など、数々のドラマで幅広い役柄を演じ、本作が単独初主演となるイ・ジ...