ひの あきこ
青春空手映画シリーズ第2作。東京に出た勇作(高倉健)は、師匠・名越義仙(山形勲)のもとを訪ねることもなく空手の神髄を求めて彷徨っていた。ある日、与太者に襲われた学生・耕三(波島進)を救出したことが縁で彼の家に住むことになる。一方、愛国党の庇護を受けている赤田一派は、相変わらず義仙と勇作を付け狙っており、ついに義仙を襲撃。しかし駆けつけた勇作の働きもあって、赤田一派を撃退する。(追悼特別展「高倉健」図録より)
大林清原作のNHK連続放送ドラマの映画化。日清条約の鍵を握って来日した張啓林は実は日本人・浅香礼一郎(東千代之介)だった。彼の脳裡には別れた愛人・志乃(三笠博子)と弟・壮二郎(今井俊二)の姿があった。その礼一郎の命を赤心党が狙っていた。赤心党の黒幕はかって西南戦争で不正な富を築き、しかも志乃に横恋慕していた鬼頭(山形勲)。礼一郎は来日する清国使節団を悪の手から体を張って護るのだった。高倉健の役は結城欣之助。(追悼特別展「高倉健」図録より)