いちい まさひで
1976年3月31日 生まれ
映画監督「台風家族」(2019年)「犬も食わねどチャーリーは笑う」(2022年)
コンテンツ産業を国家戦略産業に育成し、2027年に世界4大コンテンツ強国に跳躍するという政府の発表。このため、映像コンテンツ産業の規模を27年までに約4兆4000億円以上に拡大し、キラーコンテンツの創出のため、28年までに1100億円以上の戦略ファンドを新設し、エミー賞、アカデミー賞など主要海外授賞式の受賞作を5年間で5本創出すると韓国文化体育観光省が発表した。昨年11月14日、ソウルのモドゥ芸術劇場で発表した映像産業跳躍戦略の内容である。就任後初の政策発表に乗り出したのは大臣の柳仁村(ユ・インチョン)で、筆者の先輩であり恩師でもある。彼とはただこの関係性だけでは説明が足りない縁がある。 ...
洪相鉉
2024.11.15
原作は、2014年に斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した中條ていによる短編連作集「アイミタガイ」。「台風家族」(2019年)の市井昌秀監督が脚本の骨組みを作り、「ツレがうつになりまして。」(11年)の故・佐々部清監督の企画を受け継いだ「彼女が好きなものは」(21年)やドラマ「こっち向いてよ向井くん」などを手がけた草野翔吾監督が一本の映画にした。かけがえのない存在だった親友を失い、立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。人との繋がりが希薄になってしまった現代に、誰の胸にも眠っている〝相身互い(アイミタガイ)〟という助け合いの心を呼び起こす。 ...