チャートの裏側:生きる活力を仮想空間で
アニメーションの「劇場版ソードアート・オンライン」の第2作がトップにきた。10月30、31日の興行収入は3億5000万円。客層はファンの若い男性中心で、優に最終15億円以上が見えた。ピンとこない人も多いだろうが、邦画のヒットアニメを代表するのは前作同様だ。 本作の中身のみに触れる。普通の女子高校生が、何気なく参加したオンラインゲームから出られなくなる。現実に戻れないのだから、これは恐ろしい。普段の生活に戻るためには、幾多の死闘を乗り越えないといけない。すでに力尽きた何人もが、現実の死を迎えている。 興味深いのは仮想空間の中、少女が次第に生きる活力を見いだしていくことだ。その具体性は続編に持...