「私がやりました」 オゾン監督による軽妙洒脱なクライムミステリー
映画プロデューサーが自宅で殺害される事件が起こり、アリバイのない貧しい若手女優のマドレーヌ(ナディア・テレスキウィッツ)が容疑者になってしまう。彼女はルームメートの新人弁護士、ポーリーヌ(レベッカ・マルデール)の提案で、正当防衛を主張。見事に無罪となったマドレーヌは、この件をきっかけに注目を集めて人気を得るが、かつての大女優、オデット(イザベル・ユペール)が自分こそが真犯人だと名乗り出る。 「8人の女たち」を思わせる、フランソワ・オゾン監督によるクライムミステリー。まずはスクリューボールコメディー的なセリフのやり取りで観客を引き込み、クラシカルな衣装やアールデコ調の美術で楽しませながら、男性...