Sean Baker
1971年2月25日 生まれ
映画監督、脚本「レッド・ロケット」(2021年)監督・脚本・製作・編集「ANORA アノーラ」(2024年)監督・脚本・製作・編集
第97回アカデミー賞は、米時間2025年3月2日(日)にハリウッドのドルビーシアターで授賞式が開催され、「ANORA アノーラ」(ショーン・ベイカー監督)が作品賞、監督賞、主演女優賞(マイキー・マディソン)、脚本賞、編集賞の5冠に輝いた。各部門のノミネートと結果は以下の通り。 ☆:受賞者・受賞作品
ひとシネマ編集部
2025.3.03
ショーン・ベイカー監督はiPhone(アイフォーン)で撮影した「タンジェリン」(2015年)以来、少数派を物語の中心に据えてきた。弱者ではあっても、差別や暴力にみすみす屈することはない。美化するでも神聖化するでもなく、したたかにたくましく生きる彼ら/彼女らを通して、世の中の〝男性性〟を過激に撃つのである。 ニューヨークのヌードダンサー、アニーことアノーラ(マイキー・マディソン)は、ロシア語が分かるという理由で接客したロシアの富豪の息子イバン(マーク・エイデルシュテイン)と意気投合。イバンが帰国するまでの7日間、恋人として過ごすことになった。2人はショッピングにパーティーに、金に飽かせたぜいた...
2025.2.28
「ゆきてかへらぬ」2月21日公開 「アノーラ」 2月28日公開 「逃走」3月公開 胸高鳴るパルムドール「アノーラ」 根岸吉太郎監督16年ぶりの新作には期待せざるをえない。ショーン・ベイカー監督のカンヌ・パルムドール受賞作は何を見せてくれるのか。東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡を描いた足立正生監督作も楽しみ。
鈴木隆
2024.12.28
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
セックス、美、富というパワーゲームの中で利用されながらも、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系アメリカ人の若きストリップダンサーの生き方を通して描く現代のシンデレラストーリー。監督・脚本は全篇をiPhoneで撮影した「タンジェリン」(2015年)やアカデミー賞助演男優賞ノミネートの「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(17年)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作「レッド・ロケット」(21年)のショーン・ベイカー。主人公のアノーラ(愛称:アニー)を演じたのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19年)や「スクリーム」(22年)のマイキー・マディソン。彼女に夢...
監督は、「タンジェリン」(2015年)や、「フロリダ・プロジェクト真夏の魔法」(2017年)など、アメリカ社会の「声なき声」を掬い上げ丁寧に描くことに定評のあるショーン・ベイカー。落ちぶれた元ポルノスターがドーナツ店で働く少⼥と出会い、再起を夢⾒るヒューマンドラマ。社会の片隅で生きる人々の姿を鮮やかに描いた。主演のマイキーを演じるのは、自身もスキャンダルで表舞台から姿を消していたサイモン・レックス。ドーナツ店の少女を、LAの映画館のロビーでベイカー監督にスカウトされ、初の⻑編映画出演となるスザンナ・サンが演じる。 17年ぶりに故郷テキサスシティに帰ってきた元ポルノ俳優のマイキー・セーバー。ご...