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2025.1.02
<ネタバレあり>デスゲームふたたび! 世界的ヒットドラマ「イカゲーム2」
世界で大ヒットしたNetflixシリーズ「イカゲーム」の3年後を描くシーズン2(全7話)が、12月26日から配信されている。負けた者は殺されるという狂気のデスゲームがもう一度開催され、新たな展開を迎えた(以下、シーズン2のネタバレあり)。
ゲームを止めようと奔走するギフンを描くシーズン2
本シリーズは、高額賞金を巡り、謎に包まれたゲームに挑む参加者の極限状態を描く。シーズン1では、主人公ギフン(イ・ジョンジェ)が、借金返済と離れて暮らす娘の親権のため、お金に目がくらんでゲームに参加。ゲームに負けると殺されるというルールのなか、次々に参加者が殺されるが、ギフンは最後の1人まで残り賞金を獲得した。
シーズン2では、ゲームの存在に憤りを覚えるギフンが、ゲームを止めようと決意。わずかな手がかりを頼りに、ギフンをゲームに導いたセールスマン(コン・ユ)を捜索し、ゲームを指揮する黒い仮面のフロントマン(イ・ビョンホン)までたどり着こうと奔走する。
前半は、ギフンらがゲームに迫るというサスペンス要素が強く、じらされる展開が続く。そのため、ギフンが再びゲームに参加することが決まった瞬間に「ついに次に始まる!」という期待が一気にふくらむ。ギフンの思いとは裏腹に、ゲームで引き出されるむき出しの人間模様に一気に引き込まれてしまう。
さらに、チームで挑むゲームでは、ほかの参加者を応援するという異例の光景が広がり、まるで運動会のようでこれまでにない一体感で盛り上がる。ちなみに、このゲームのシーンで使用されている曲は、韓ドラファンが思わず反応してしまう仕掛けもあった。
解決していない謎はシーズン3で
シーズン1のギフンは、必死な姿がコミカルで人間味あふれる人物だったが、シーズン2ではゲームを経たことにより顔つきから変化。厳しい表情が増え、頼もしさを感じることも。その一方で、シーズン2は、ギフン、失踪した兄を追うファン・ジュノ(ウィ・ハジュン)、脱北者のノウル(パク・ギュヨン)、ゲームの参加者たちと物語の軸が増えて、登場人物の背景がわかりづらく「なぜこんな行動を?」と思う部分も若干否めなかった。
各キャラクターがフィーチャーされる時間が短いのだが、それでもわずかなシーンで俳優陣はそれぞれインパクトを残す。セールスマン役のコン・ユ、フロントマン役のイ・ビョンホンのえたいの知れない恐ろしさが不気味で、元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョンが演じたサノスはわかりやすく悪役全開で小憎らしかった。ほかにも、パク・ソンフンが演じたヒョンジュはギフンとは違う頼もしさがあり、「だるまさんがころんだ」で心つかまれる人も多いはず。
また、親子でゲームに参加し、ほかの参加者を母親のように支えるクムジャ役のカン・エシム、ギフンの友人であるチョンベ役のイ・ソファンはかなり印象深く、バイプレーヤーとして存在感を示している。
一度ゲームを制したギフンだが、シーズン2では、クセありな参加者や新たなルールなどもあり、思うようにフロントマンにまで迫ることができない。絶望の状況から大逆転をするのがシーズン1のギフンだったが、その持ち味が生かせず。ほかにも解決していない謎もあり、フラストレーションがたまることも多かった。
それもそのはず。2025年に配信されるシーズン3で、本シリーズは完結予定。どんな結末になろうとも、いや、ギフンの勝利を信じて次シーズンを待ちたい。
Netflixシリーズ「イカゲーム2」は独占配信中。