「ボーはおそれている」

「ボーはおそれている」©2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.

2024.12.20

「ボーはおそれている」「シビル・ウォー」……A24作品に勢い:総まくり2024年

2024年もたくさんの映画が、私たち映画ファンを楽しませてくれました。ひとシネマライターが、映画、動画配信サービスの作品から今年の10本、そして2025年の期待作を選びました。年末年始、鑑賞のおともに、どうぞ!

筆者:

SYO

SYO

「ボーはおそれている」
「落下の解剖学」
「オッペンハイマー」
「パスト ライブス/再会」
「システム・クラッシャー」
「関心領域」
「時々、私は考える」
「憐れみの3章」
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」
「ドリーム・シナリオ」

劇映画の力を借りて過酷な現実を生き抜く

例によって「正体」ほか関わっている作品があるため、日本映画は除外して選びましたが……それでも30本以上「あぁよかったな……」と思い出す外国映画があり、日本映画も含めて今年も数多くの良い作品に出合えた1年だったなと再認識しました。

悩みに悩んだ結果、半数がA24作品となり、自分の偏った趣味嗜好(しこう)を痛感もしました(笑い)。どうも自分は、現実に起こりうる個人の心情の変化や社会問題を寓話(ぐうわ)化した作品が好きなようです。物価がどんどん高騰し、経済格差は拡がり、個人が何不自由なく天寿を全うできる可能性がどんどん目減りするいま。過酷な時代をサバイブするため、劇映画というフィクションの力を借りて現実を再検証する必要性を感じますし、心の豊かさを保持するためにもより大切な存在になってきていると感じます。

この記事の写真を見る

  • 「ボーはおそれている」
さらに写真を見る(合計1枚)