気鋭のスタジオA24と「ヘレディタリー／継承」（2018年）や「ミッドサマー」（19年）などのアリ・アスターがタッグを組んだドリーム・スリラー。監督・脚本は、「シック・オブ・マイセルフ」（22年）で長編デビューを果たしたクリストファー・ボルグリ。「ザ・ロック」（1996年）や「コン・エアー」（97年）、「フェイス・オフ」（97年）など、100本以上の映画出演歴をもつオスカー俳優ニコラス・ケイジが主演する。ケイジは、本作で第81回ゴールデングローブ賞主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）にノミネートされた。

ごく普通の暮らしをしていた大学教授のポール・マシューズ（ニコラス・ケイジ）は、ある日、何百万という人々の夢の中に一斉に現れ、一躍有名人になる。メディアの注目を集め、取材を受けたり、夢だった本の出版まで持ちかけられ、天にも昇る気持ちのポールだったが、夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり、現実世界で大炎上してしまう。コントロールの効かない夢の中のポールは、人々のトラウマの対象となり、一転、嫌われ者となったポールに悪夢のような日常が始まる。大学では学生たちが授業をボイコット。さらに道ゆく人々から嫌がらせを受け、家族にまで危害が及ぶようになり、ポールは行き場を失っていく。

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