「落下の解剖学」 ©︎ LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE

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2024.7.15

配信「ナイト・エージェント」「ザ・クラウン」引き込まれる見応え 後藤恵子

2024年も半分が過ぎ、映画館で配信で、たくさんの作品が公開されています。1年の折り返し点でちょっと立ち止まって、今年の秀作、話題作をおさらいしてみませんか。ひとシネマ執筆陣が、上半期の作品からお勧めの5本を選びました。

後藤恵子

後藤恵子

「落下の解剖学」
「関心領域」
「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」
「ナイト・エージェント」Netflixシリーズ
「ザ・クラウン」Netflixシリーズ

ザンドラ・ヒュラー主演2作 演技で見せきる素晴らしさ

コラム「オンラインの森」を担当しているので、配信も含めた5本をチョイス。基準は鑑賞後に何かを感じ、それがその時だけのものではないもの、です。

劇場公開作は、くしくもザンドラ・ヒュラー主演作を2本選出。「落下の解剖学」はザンドラの演技と脚本で2.5時間を見せ切った素晴らしさ。フランスの法廷でのお作法なども興味深かった。「関心領域」はタイトルも含め、今年のトップ3に入るだろう1作。「BELIEVE ……」は、選手たちが目標に向けてひたすら考え、努力する姿の尊さがまぶしい。

配信ドラマの「ナイト・エージェント」はサスペンスアクション。スケープゴートにされた男女が真実を突き止める内容は、今の政治の世界でも起こりうる話で絵空事と感じさせない作りが見事。最後の「ザ・クラウン」は偶然見始めた。ご存命の方々が出てくるあたりからはソープオペラを見ている感覚に陥るものの、若きエリザベス2世がいかにして女王としてのスタンスを確立するのかが描かれる1~3シーズンは、歴史ドラマとして見応えと学びがあった。

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ライター
後藤恵子

後藤恵子

ごとう・けいこ 熊本県出身。映画WEBメディア運営会社、広告会社で営業、映画事業などコンテンツビジネス周りを担当。2021年10月にダフネ・エンタテインメント㈱を設立。主に映画・アニメ周りのプロモーション等に携わる。

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