公開映画情報を中心に、映画評、トピックスやキャンペーン、試写会情報などを紹介します。
2024.7.07
コン・ソンハ、クァク・シヤン……舞台あいさつ 日本ゆかりの韓国映画続々 プチョン国際ファンタスティック映画祭
韓国で開催中の第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭で6日、2本の日本ゆかりの監督映画が上映された。東方神起、JYJの元メンバー、ジェジュンが主演する「神社」は熊切和嘉が監督。神戸が舞台だ。「6時間後に君は死ぬ」はNCTのジェヒョンが映画初主演。原作は高野和明の同名小説で、日本で映画を学んだイ・ユンソクが監督。共に舞台あいさつを行い、多くのファンの歓迎を受けていた。
「神社」=プチョン国際ファンタスティック映画祭提供
ジェジュンが主役「神社」熊切和嘉監督のオカルトホラー
「神社」は、日韓共同の町おこし計画のため神戸を訪れた大学生たちが、廃虚となった神社を調査するうちに奇怪な出来事に巻き込まれていくオカルト映画。物語の舞台はほとんどが神戸の山中で、セリフはほぼ韓国語、ジェジュンは超常能力を持つ祈とう師を演じ、大学の後輩に依頼されて事件の謎を解くためソウルから神戸にやってくる。
舞台あいさつと質疑応答には、熊切監督と共演のコン・ソンハらが登壇。熊切監督は「撮ってみたかったオカルト映画の企画をプロデューサーから提示されて、ぜひ、と引き受けた」と話した。ジェジュンが演じた祈とう師のその後も「続編を撮りたい」と意欲を見せていた。
「6時間後に君は死ぬ」=プチョン国際ファンタスティック映画祭提供
ジェヒョン主演「6時間後に君は死ぬ」日本のミステリーが原作
「6間後に君は死ぬ」は、ジェヒョンが予知能力のある謎の男ジュンウを演じる。ジュンウは道ですれ違ったジョンユンに「6時間後に殺される」と告げ、2人がジョンユンを殺す相手を突き止めるサスペンス。原作者の高野や、ジョンユン役のパク・ジュヒョン、事件を追う刑事を演じたクァク・シヤンらが登壇した。
原作は2007年に発表された小説で、WOWOWでドラマ化もされている。高野は「完成した映画を2度見て2度とも泣いた。韓国で素晴らしい作品にしてもらった」と喜んでいた。イ・ユンソク監督は日本映画大学を卒業して日本映画製作に携わり、今作で監督デビューした。
2作品はともに、日韓での共同製作を進める「ミステリー・ピクチャーズ」が手がけた。いずれも日本公開を予定している。