2024年を代表する映画、俳優を選ぶ「第79回毎日映画コンクール」。時代に合わせて選考方法や賞をリニューアルし、新たな一歩を踏み出します。選考経過から受賞者インタビューまで、ひとシネマがお伝えします。
2025.1.16
第79回毎日映画コンクール決定<作品部門> 日本映画大賞、ファン賞に「夜明けのすべて」 外国映画ベストワン賞「オッペンハイマー」
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。作品部門では、日本映画大賞に「夜明けのすべて」(三宅唱監督)、外国映画ベストワン賞に「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)が選ばれた。
日本映画大賞 「夜明けのすべて」(三宅唱監督)
日本映画大賞は、「悪は存在しない」「あんのこと」「侍タイムスリッパー」「ナミビアの砂漠」「夜明けのすべて」の5作品が候補。選考委員の討議で決定した。
「夜明けのすべて」は、瀬尾まいこの同名小説が原作。月経前症候群とパニック障害という、それぞれの生きにくさを抱えた男女が同じ会社で働くことになり、互いに助け合い、周囲の人たちに見守られながら生活と仕事の場を得ていく物語。
三宅唱監督の監督賞、映画ファンの投票で選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞と合わせ3冠を獲得。三宅監督は「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)でも日本映画大賞、監督賞などを受賞。2作連続で両賞を受賞した。
外国映画ベストワン賞 「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)
外国映画ベストワン賞候補は、「哀れなるもの」「オッペンハイマー」「関心領域」「シビル・ウォー アメリカ最後の日」「人間の境界」。選考委員の投票により決定した。
「オッペンハイマー」は、第二次世界大戦中のマンハッタン計画を主導し、原爆の父と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの苦悩を描く大作。アカデミー賞作品賞などを受賞している。
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞 日本映画部門「夜明けのすべて」/外国映画部門「インサイド・ヘッド2」
毎日映コンで唯一、一般の映画ファンの投票で決まる。日本映画、外国映画とも、得票1位の作品に授賞される。