第79回毎日映画コンクール 【選考経過・講評】スポニチグランプリ新人賞・越山敬達

第79回毎日映画コンクール 【選考経過・講評】スポニチグランプリ新人賞・越山敬達ひとシネマ

2025.2.03

スポニチグランプリ新人賞 越山敬達 みずみずしい心の揺れ 第79回毎日映画コンクール【選考経過・講評】

2024年を代表する映画、俳優を選ぶ「第79回毎日映画コンクール」。時代に合わせて選考方法や賞をリニューアルし、新たな一歩を踏み出します。選考経過から受賞者インタビューまで、ひとシネマがお伝えします。

第79回毎日映画コンクール各賞が決まった。俳優部門は今回から、男女の別を廃止した。「スポニチグランプリ新人賞」も、これまで男女1人ずつを選んでいたが、男女の別なく2人までとした。約70人の選考委員による投票の上位得票者が候補となり、2次投票を実施した。

他の候補者は、栗原颯人(HAPPYEND)▽齋藤潤(カラオケ行こ!)▽中西希亜良(ぼくのお日さま)▽羽村仁成(ゴールド・ボーイ)▽早瀬憩(違国日記)▽山本奈衣瑠(SUPER HAPPY FOREVER)。2次投票で、越山が2位以下に大差を付け決定。


「ぼくのお日さま」© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

説得力と真実味与えた

【講評】北国の小さな町を舞台に、フィギュアスケートに励む少女のさくらに淡い恋心を抱く小学6年生のタクヤ。思春期の入り口にたたずむ少年の初恋と、その心の痛みを伴うほろ苦い結末を味わう姿を、越山敬達は見事に演じている。誰にも言えない憧れや喜び、その秘めた感情への戸惑いや不安といった心の揺れ動きがみずみずしく伝わってくる。そんな越山の初々しい演技は、シンプルだが膨らみのある「ぼくのお日さま」の世界に説得力と真実味を加えて印象に強く残る。(村山匡一郎)

関連記事

この記事の写真を見る

  • 第79回毎日映画コンクール 【選考経過・講評】スポニチグランプリ新人賞・越山敬達
  • 第79回毎日映画コンクールでスポニチグランプリ新人賞を受賞した「ぼくのお日さま」の越山敬達
さらに写真を見る(合計2枚)