特選掘り出し!:「ぼくのお日さま」 思春期へ柔らかなまなざし
フィギュアスケートを学ぶ少年と少女、コーチの3人の心の機微を、淡い光と色の映像美で切り取った。「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史監督による商業映画デビュー作。 雪が降り始めた田舎町。小学6年生で吃音(きつおん)のあるタクヤ(越山敬達)は、フィギュアスケートの練習をする中学1年生のさくら(中西希亜良)に心を奪われる。さくらのコーチで元フィギュアスケート選手の荒川(池松壮亮)は、タクヤのさくらへの思いに気づき、スケート靴を貸す。やがて、荒川の提案でタクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始める。 スケートシーンのピュアな美しさに見とれた。しかも、タクヤのさくらに対する思い、さくらの荒川への思い...