©2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ©1989清水香子

©2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ©1989清水香子

2022.9.12

第35回東京国際映画祭、オープニング作品は二宮和也主演「ラーゲリより愛を込めて」、クロージングは「生きる LIVING」

公開映画情報を中心に、映画評、トピックスやキャンペーン、試写会情報などを紹介します。

ひとしねま

ひとシネマ編集部

10月24日(月)~11月2日(水)開催の第35回東京国際映画祭。本年度のオープニング作品とクロージング作品が決定しました。東京国際映画祭としてはコロナ禍においても「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢としており、まさにその喜びをご体験頂ける2作品が決定しました。
 
オープニング作品は二宮和也主演のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を題材にした愛の実話「ラーゲリより愛を込めて」(毎日新聞社など製作委員会)。第2次世界大戦後、極寒のシベリアで強制労働を強いられ過酷な日々を過ごす中、日本にいる妻と約束した帰国(ダモイ)を誰よりも強く信じ、多くの捕虜たちを励まし続け、その心に希望の火を灯した感動作がワールドプレミアとして映画祭の開幕を熱く盛り上げます。
 
クロージング作品は「生きる LIVING」。黒澤明の名作「生きる」(1952年)がノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本によって現代に蘇ります。これまでサンダンス、ベネチア、サンセバスチアン、トロントといった世界の錚々たる映画祭で上映され、早くも今年のオスカー候補と言われている作品が、映画の生まれた地、日本の映画祭の終幕を飾ります。   

市山尚三プログラミング・ディレクターコメント
「ラーゲリより愛を込めて」
通常の日本映画のスケール感を越えた作りとそれに見合う深い感動の物語が本当に素晴らしく、ワールドプレミアとしてオープニングを飾って頂けることを非常に嬉しく思います。
 
「生きる LIVING」
日本が誇る黒澤明の名作がイギリスで格調高くリメイクされ、原作の持つ感動が鮮やかに蘇りました。本作が映画の生まれた地の映画祭の終幕を飾って頂けることを誇りに思います。

ライター
ひとしねま

ひとシネマ編集部

ひとシネマ編集部