映画「ラーゲリより愛を込めて」の完成報告会に臨む(左から)平野隆プロデューサー、桐谷健太さん、松坂桃李さん、二宮和也さん、北川景子さん、中島健人さん、安田顕さん、瀬々敬久監督=東京都千代田区で2022年8月17日、三浦研吾撮影

映画「ラーゲリより愛を込めて」の完成報告会に臨む(左から)平野隆プロデューサー、桐谷健太さん、松坂桃李さん、二宮和也さん、北川景子さん、中島健人さん、安田顕さん、瀬々敬久監督=東京都千代田区で2022年8月17日、三浦研吾撮影

2022.8.17

「ラーゲリより愛を込めて」二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕のオールスターキャストが集結

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ひとしねま

ひとシネマ編集部

12月9日から全国公開される映画「ラーゲリより愛を込めて」(毎日新聞社など製作委員会)の完成報告会見が17日東京都内にて行われた。
すでに発表されていた主人公・山本幡男役の二宮和也、妻・モジミ役の北川景子のほか、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督、平野隆プロデューサーが登壇した。
映画は辺見じゅんさんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」が原作。
第二次世界大戦末期、不可侵条約を破って南下してきたソ連軍にシベリアに抑留された日本人捕虜。その数は60万人を超えたと言われる。その中で仲間を励まし、家族を思い、帰国の希望を持ち続けた山本とその仲間たちを描いた物語。
それぞれが、完成報告会見で思いを語った。
 
二宮和也(山本幡男役)
キャスティングの話があったときは嵐が落ち着いて取り組みたいと話した。収容所のメンバーがそれぞれコンディションを整えて撮影に臨んだ。
1世紀もたっていない実話を過大も過小もなく演じた。
 
北川景子(山本モジミ役)
参加しないという選択肢はなかった。
ラーゲリのシーンが素晴らしい。懸命に生き抜く男たちに、ふしぎと暗い気持ちにはならなかった。昔の人は心が豊かだったのだろうか。知恵をしぼったり、困難をすり抜けていく。昔の人はすごい。
野球や短歌のシーン、歌うシーンで山本さんを中心に男性たちが一つになる。そんなシーンに泣いて笑った。
 
松坂桃李(松田研三役)
戦争が終わってもすぐには終わらない戦争があった。そんな強い思いを形にして強く届けたい。
映画を見ていると待っている側の気丈な姿など「愛を込めて」という意味が伝わってきた。
 
中島健人(新谷健雄役)
尊敬する二宮くんの作品。
これから未来を引っ張っていく人に継承していきたい。
人を愛する気持ちは変わらない。普通の日常がしあわせだと思った。
 
桐谷健太(相沢光男役)
印象的な日々。一緒にここに居られるのが奇跡。映画を見て日常が奇跡と思ってもらったらと。
ぜひとも子供たちに見てほしい。
寒い中での撮影、弱音も吐かずに、チーム感、団結感が生まれた。撮影の待ち時間の話で笑うだけで体温が上がる。本当の収容所もそうだったのではないか。
 
安田顕(原幸彦役)
脚本を読んで心が震えた。言葉にできない、言葉にするとあふれてしまいそうだった。震えと感動があった。普遍的な愛の物語だ。
 
平野隆プロデューサー
コロナ禍の前に企画した。極限の状況でも生きる希望を見いだせればと。
ぜひとも若い人に見てもらいたい。
究極のラブストーリーと男たちの命をかけた絆に注目してほしい。
主題歌のMrs. GREEN APPLEの起用は若い人に見てもらいたいからだけでなく、映画を咀嚼(そしゃく)して魂を乗せてくれる、思いを歌に込めてくれるから。
 
瀬々敬久監督
ウクライナ戦争の前に企画したが、戦争が身近になった。
苛烈な物語だが、どんな状況でも輝ける物がある、友情、理解、結束など一瞬の輝きを撮った。

ライター
ひとしねま

ひとシネマ編集部

ひとシネマ編集部

カメラマン
ひとしねま

三浦研吾

毎日新聞写真部カメラマン