栃木県小山シネマロブレで舞台あいさつをする萩原聖人 提供:下野新聞社

栃木県小山シネマロブレで舞台あいさつをする萩原聖人 提供:下野新聞社

2022.9.08

公開7週でミニシアターランキング3位キープ 「島守の塔」ロングラン公開中!

第二次世界大戦中の最後の官選沖縄知事・島田叡、警察部長・荒井退造を主人公とした「島守の塔」(毎日新聞社など製作委員会)が公開される(シネスイッチ銀座公開中、8月5日より栃木、兵庫、沖縄、他全国順次公開)。終戦から77年、沖縄返還から50年。日本の戦争体験者が減りつつある一方で、ウクライナでの戦争は毎日のように報じられている。島田が残した「生きろ」のメッセージは、今どう受け止められるのか。「島守の塔」を通して、ひとシネマ流に戦争を考える。

ひとしねま

ひとシネマ編集部

 全国で順次公開中の「島守の塔」(毎日新聞社など製作委員会)が本日、山梨、奈良にて公開されます。
 
先週末のミニシアターランキング(興行通信社調べ)では公開7週目にして3位をキープ。
また、栃木県では主演の萩原聖人さんによる大ヒット舞台あいさつが行われました。
 
当地は萩原さん演じる最後の官選沖縄県知事・島田叡とともに住民保護を行ったもう一人の主人公・荒井退造の地元であり、多くの場面を撮影したロケ地。
 
栃木での1カ月の公開を迎え、観客に感謝の声を伝えました。
「大ヒットするような作品ではないが、長くたくさんのひとに見てもらいたい作品だと思う」と萩原さんは満員のお客さんに呼びかけました。
 
コロナ禍で撮影が1年8カ月休止した後の、再開の最初のロケが栃木県で、しかも映画の最大の見せ場でもある雨の中を多くの住民が避難する場所だったとのこと。
「冬の寒い中、雨降らしの場面だったが少しも寒さを感じなかった。アドレナリンが出ていた。良いシーンになった」と答えました。
 
「坊主、当時の服装、神戸弁が役作りに役立った」とも。
「しかし、この映画は僕が神戸弁、村上淳さんが標準語と栃木弁、(吉岡)里帆ちゃんが沖縄弁でみんな慣れない方言を使っていたが、特に里帆ちゃんとのシーンはお互いの方言につられた」と撮影の苦労を話しました。
結果的にそれを乗り越えることで「物語に説得力が出た」とも付け加えました。
 
「島田と荒井はそれぞれ沖縄から、ふるさとに帰れると思っていたのではないか。しかし、戦争という現実がそれを許さなかった。以前この映画の舞台あいさつで神戸に行ったとき、その日が島田さんが神戸へ帰ってきた日になったのではないかと勝手に思った、村上さんも以前この劇場で舞台あいさつを行ったときそう思ったのではないか。この作品を通して地元の皆さんに荒井・島田を見てもらうことを誇りに思う」と感想を述べました。
 
そしてあいさつの最後に、
「こういう作品は誰かが紡いでいかないと残っていかない。第二次世界大戦と言えば広島や長崎だけでなく、調べてみればこの沖縄や全国にいろんな話があり、無かったことにしてはいけない。この作品が気に入ったらまわりの人に(鑑賞をすすめて)紡いでいってもらいたい」と締めくくりました。
 
なお、他の県でも順次公開していきます。
詳しくは公式ホームページhttps://shimamori.com/をご覧ください。

島守の塔

県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった「沖縄戦」。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ 2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描き、沖縄本土復帰50周年の節目に「命の尊さ」を次世代に継承する映画が誕生しました。

ライター
ひとしねま

ひとシネマ編集部

ひとシネマ編集部

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