戦争は、そこにある。Z世代が今こそ〝見るべき〟映画「島守の塔」
平成に生まれ、戦争を知ることなく生きてきた私は、自ら戦争映画を見ることはあまりない。戦争という事実があったことを頭ではわかっているが、現代の自分の生活においてあまりにも非現実的に感じるからだ。けれど昨今、異国での戦争が身近に迫ってきており、私はこの作品を通して「戦争について少しでも知ることができたなら」程度に思って足を運んだ。 しかしこの作品を見ている間、私は見るのではなく、リアルに戦争を体験した。 鑑賞後の私はすぐ現実に戻れず、恐怖と悲しみ、命と感動、そして今の人生の素晴らしさが頭の中をぐるぐる回り、まるでアトラクション酔いしたような感覚におちいった。衝撃的な出来事だった。 ...
青山 波月
PR 毎日新聞社/ポニーキャニオンエンタープライズ
2022.7.19