監督、プロデューサー、脚本は、「虹」で第24回東京国際映画祭アジアの風部門にて最優秀アジア映画賞を受賞したシン・スウォン。本作も第34回東京国際映画祭にて上映され話題を集めた。本作を撮るきっかけとなったのは、韓国初の女性映画監督パク・ナモクと、2人目のホン・ウノンについてのテレビドキュメンタリーを撮り、彼女たちと親交のあった女性編集者と出会ったことだという。悩みながらも映画を撮ることを諦めない主人公ジワンに、監督自身が投影されている。ジワンを演じるのは「パラサイト 半地下の家族」(2019年)の家政婦役をはじめ、「椿の花咲く頃」など、数々のドラマで幅広い役柄を演じ、本作が単独初主演となるイ・ジョンウン。その夫を演じるのは「あなたの顔の前に」(2021年)などホン・サンス作品への出演で知られるクォン・ヘヒョ。詩を愛する息子役を「愛の不時着」の朝鮮人民軍の最年少兵士役や、主演ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士」「ラケット少年団」のタン・ジュンサンが演じる。
ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワンは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画「女判事」の欠落した音声を吹き込むという仕事を引き受ける。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探る。
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公開日: 2023年03月09日
オマージュ
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原題:HOMMAGE
2020年 /韓国 /108分 /G
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公式サイト: https://hommage-movie.com/
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