本作が日本劇場初公開となるイルケル・チャタク監督の長編4作目。女性教師の視点で進行する物語は、校内で発生した小さな事件が予想もつかない方向へ展開し、わずか数日間で学校の秩序が崩壊。教育現場のリアルな現実から、〝今そこにある脅威〟をあぶり出す社会派サスペンス・スリラー。
仕事熱心で責任感が強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で相次ぐ盗難事件の犯人として、カーラの教え子が疑われると、校長らの強引な調査に反発する。彼女は独自の調査を開始し、職員室に仕掛けた隠し撮りの動画に、ある人物が盗みを働く瞬間が記録される。カーラはベテランの女性事務員クーンの犯行を確信するが、クーンは全面否定。やがて噂は広まり、保護者の猛烈な批判と生徒の反乱を招いてしまう。同僚教師とも対立したカーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていく。
第76回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。
© if… Productions/ZDF/arte MMXXII
公開日: 2024年05月16日
ありふれた教室
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原題:Das Lehrerzimmer/The Teachers’ Lounge
2021年 /ドイツ /99分 /G
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公式サイト: https://arifureta-kyositsu.com/
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