村上春樹の6つの短編、「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「めくらやなぎと、眠る女」から翻案された本作。音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督にとって初めての長編アニメーションとなる。2022年のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞。2023年の第1回新潟国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得した。
日本語版は、深田晃司監督が演出を担当。声の出演は、ストーリーを牽引する小村に磯村勇斗、突然失踪してしまう小村の妻を玄理、小村の同僚で東京を救うべく〝かえるくん〟とタッグを組む片桐に塚本晋也、その〝かえるくん〟を古舘寛治。さらに、木竜麻生、川島鈴遥、梅谷祐成、岩瀬亮、内田慈、戸井勝海、平田満、柄本明と、錚々たる俳優陣が演じる。
東日本大震災から5日後の東京。テレビで震災関連のニュースを見続けたキョウコは、置き手紙を残して小村の元から姿を消した。同じ頃のある晩、小村の同僚の片桐が家に帰ると、巨大な「かえるくん」が彼を待ち受けていた。かえるくんは迫りくる大災害から東京を救うため、なぜか臆病な片桐に助けを求めるのだった。小村は、中身のわからない小箱を女性に届けるために北海道へと向かうが、行方がわからない猫のワタナベ・ノボルはまだ見つからずにいた。めくらやなぎ、巨大なミミズ、謎の小箱、どこまでも続く暗い廊下…。大震災のの余波は、遠い記憶や夢に姿を変え、小村やキョウコ、そして片桐の心に忍び込むのだった。
© 2022 Cinéma Defacto – Miyu Prodcutions – Doghouse Films – 9402-9238 Québec inc. (micro_scope – Prodcutions l’unité centrale) – An Origianl Pictures – Studio Ma – Arte France Cinéma – Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
公開日: 2024年07月25日
めくらやなぎと眠る女
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原題:Saules Aveugles, Femme Endormie
2021年 /フランス、ルクセンブルク、カナダ、オランダ /109分 /PG12
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公式サイト: http://www.eurospace.co.jp/BWSW/
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