監督・脚本・編集を手掛けたのは、フェルメールやレンブラントといったオランダの印象派の画家に影響を受けたというグレゴル・ボジッチ。ロシアの文豪アントン・チェーホフの短編小説にインスピレーションを受けた本作は、長編デビュー作にしてスロべニア国際映画祭で最優秀作品賞、監督賞、男優賞、撮影賞、観客賞など11部門を独占した。イタリアとユーゴスラビアとの国境に位置する広大な森を舞台に、ケチな棺桶職人と、夢見る栗売りの孤独な二人の人生を
独特の映像美で陰影深く描き出した大人のための寓話。
1950年代。息を呑むような美しさを誇った栗の森に囲まれた小さな村。第二次世界大戦終結後、長引く政情不安から人々の多くは村を離れた。老大工のマリオは、家を出たまま戻らない一人息子からの連絡を待ち続け、投函することのない息子宛の手紙に思いを綴っては引き出しにしまう。栗売りのマルタは、戦争から戻ってこない夫からの手紙と数枚の写真を唯一の手掛かりに、現在住んでいるであろうオーストラリアに旅立つ決意だ。そんなある日、マルタとマリオは互いの身の上を語りながら、その境遇を思いやる。そしてマリオはマルタにある提案を持ち掛ける。
©NOSOROGI -TRANSMEDIA PRODUCTION -RTV SLOVENIJA -DFFB 2019
公開日: 2023年10月06日
栗の森のものがたり
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原題:Zgodbe iz kostanjevih gozdov/Stories from the Chestnut Woods
2018年 /スロベニア、イタリア /82分
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公式サイト: http://chestnut.crepuscule-films.com/
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