カンヌ国際映画祭コンペティション部門に、8作品連続選出されている「ローマ法王の休日」(2011年)、「3つの鍵」(21年)のナンニ・モレッティ監督作。フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなど映画へのオマージュを交えながら、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。
チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えたイタリアの映画監督ジャンニ。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいだ。だが、順調だと思っていたのはジャンニだけ。女優は演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち、戸惑い、誰にも理解されず、帰宅すると妻に別れを告げられてしまう。さらに仏のプロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇して撮影は止まってしまう。地位も築き尊敬されていたはずなのに。妻も娘も愛しているのに。果たして映画は完成するのか? 愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?
© 2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinéma
公開日: 2024年11月21日
チネチッタで会いましょう
予告編を見る:
監督 :
出演 :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
原題:Il sol dell’avvenire
2023年 /イタリア、フランス /96分
配給 :
公式サイト: https://child-film.com/cinecitta/
新着記事
恋する乙女に勇気を与えるバイブル「時々、私は考える」人生に対する私たちの若干の恐れを粛々と肯定してくれた
この1本:「時々、私は考える」 美的な死の心象風景
特選掘り出し!:「めくらやなぎと眠る女」 村上春樹小説、初アニメ化
「お隣さんはヒトラー?」 ヒトラー南米生存説をモチーフにした意表を突く変化球