「野生児童」主宰の有田あんが監督・脚本・主演を務める群像劇。有田の友人が出生前診断を経験したことをきっかけに、助産師や産婦人科医、出生前診断を受けた人や受けなかった人、障がい児を持つ家族などに取材を重ね、実話を基に製作した。20人〜30人に1人が、何らかの先天異常を持って生まれる現実に、答えは一つではなく、本作は、主人公の眞希と親友らの友情や、病院スタッフ側の心情などを通して、出生前診断・妊娠・出産・障がいに対する様々な考えや選択肢を提示する。
山元眞希(有田あん)は、里美(小原徳子)、桜(瑞生桜子)、美紀(小林春世)たち高校以来の親友グループに、〝普通の幸せ〟を夢見て「将来は絶対に子供が欲しい!」と言い続けていた。やがて妊娠し、夫・良樹(山岡竜弘)と共に順調な妊婦生活を過ごしていた眞希だったが、出産予定日が近づいたある日、体調不良によって緊急入院をする。出生前診断を受け、子供の安否を確認すると、結果は陰性。胸をなでおろした眞希であったが、いざ出産を迎えると、赤ちゃんは難病を患っていた。我が子を受け入れる間もなく、次々へと医師から選択を求められ、疲弊していく眞希。唯一、妹の渚(辻凪子)にだけ本音を語っていたが、親友には打ち明けられず、良樹と子供のことで悩む日々を送っていた。そんな中、親友たちは眞希の出産パーティーを計画するが、それぞれの子供や出産に対する考えの違いが浮き彫りになる。
©野生児童
公開日: 2024年05月17日
渇愛の果て、
予告編を見る:
監督 :
出演 :
プロデューサー :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
照明 :
録音 :
編集 :
衣装 :
ヘアメーク :
2023年 /日本 /97分
配給 :
公式サイト: https://www.yaseijidou.net/katsuainohate
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」