音楽とは無縁だった有明海の海苔漁師の男が、フジコ・ヘミングが演奏する名曲「ラ・カンパネラ」に感動。「この曲を弾きたい!」と、周囲の反対を押しのけて始めた52歳の挑戦を描く。実在のモデル徳永義昭さんは、楽譜も読めない状態から、「ラ・カンパネラ」を自分も弾いてみたい一心で、猛練習を重ね、ついに憧れのフジコ・ヘミング本人の前で「ラ・カンパネラ」を演奏することを実現する。このマスコミにも度々取り上げられ、全国的に知れ渡った実話に共感した「さよなら、クロ」(2003年)や「野球部員、演劇の舞台に立つ!」(18年)の鈴木一美が、地元佐賀の全面的な協力のもとに、初監督作品として映画化した。
主演は、「硫黄島からの手紙」(06年)や「愛と誠」(12年)、「不思議の国のシドニ」(23年)などの伊原剛志。1日6時間にもなるピアノの猛特訓や、難しい船上での海苔漁の仕事に加え、佐賀弁も身につけて撮影に臨んだ。さらに、南果歩、緒形敦、不破万作、大空眞弓など実力派俳優陣が共演する。
海苔漁師歴三十有余年、繁茫期が明ければパチンコ通いに明け暮れていた徳田時生は、ある日つけっぱなしのテレビから流れてきたピアノの音色に、かつてない衝撃を受ける。「オイも、この曲を弾いてみたか!」。曲目は、フランツ・リストの名曲「ラ・カンパネラ」。音楽には全く無縁の人生で、楽譜も読めず、「ド」の位置すら戸惑う時生は、妻や息子からは「弾けるわけがない」と猛反対され、仕事仲間からも馬鹿にされる。それでも楽譜を購入し、1日4時間、長い時には8時間、ピアノに向かい、時生は練習を重ねる。
公開日: 2025年01月30日
ら・かんぱねら
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2025年 /日本 /118分
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公式サイト: https://la-campanella.net/
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