みなみ かほ
1964年1月19日 生まれ
1993年に誕生し、94年に1作目が公開された林海象監督の「私立探偵 濱マイク」シリーズの4Kデジタルリマスター版が、7月28日から全国の映画館で上映されている。スケジュールは劇場によって異なるが、「我が人生最悪の時」「遥かな時代の階段を」「罠 THE TRAP」が順に上映される予定だ。詳細は「私立探偵 濱マイク」公式サイトの劇場情報でご確認を https://hamamaiku-30th.jp/ 。 林監督が書いた1枚のプロットから生まれた「濱マイク」を誕生時から見てきたプロデューサーの古賀俊輔氏、そして、物語の舞台となった横浜・黄金町の横浜日劇(以下、日劇)の魂を受け継ぐ映画館「シネマ...
及川静
2023.8.04
私は写真屋の娘として兵庫で生まれた。父も兄もカメラマン、祖父はフィルム会社で働いていたらしい。そんな家族が口をそろえて教えてくれた。「写真というものは時間を超えて思いを伝えることができるし、何年たっても人の気持ちに寄り添えるモノだ」と。流動的な今の世の中で何かを〝 残す 〟という行為は忘れがちだが、実はとても大切なことなのかもしれない。この映画は、私の家族と見事なまでにリンクした作品だ。 「ニライカナイからの手紙」は亡くなった母から送られる毎年一通の手紙によって主人公・風希が自分の夢を必死に追いかける物語である。 東京で夢を追いかける 沖縄県の竹富島で母と暮らしていた風希は7歳を...
堀陽菜
2023.8.01
デンマーク人のイネス(ビクトリア・カルメン・ソンネ)は恋人のノルウェー出張に同行し、大阪から来たマリアと知り合う。2人は親しくなっていくが、マリアは森の中の川べりで突然いなくなってしまう。イネスは大阪に行き、マリアが仕事をしていたナイトクラブで働き始める。 他の誰かになりたいというイネスのアイデンティティーの喪失と発見、その移りようを活写した。ノルウェーの雄大な風景と自然の中の人間、けんそうと人いきれが渦巻く大阪との対比が鮮やかで、競輪場や高架下、路地などにカメラを向け、人を引きつける雑多な街の魅力を切り取った。イネスの内面と映像がじわじわとシンクロしていく描写がすばらしく、一見唐突に見える...
2022.10.21
〝死別の悲しみとどう向き合うか〟をテーマに、恋人を亡くした青年が深い悲しみの中にある人に寄り添う「グリーフケア」と出会い、自らと向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。監督・脚本は、VRアニメーション「Thank you for sharing your world」で第79回ベネチア国際映画祭「VENICE IMMERSIVE」部門に正式招待を果たしたほか、「光を追いかけて」(2021年)や「ALIVEHOON アライブフーン」(22年)の脚本を担当した作道雄。主演は、「首」(23年)や「一月の声に歓びを刻め」(24年)、「シサㇺ」(24年)など話題作に出演し、本作が初の単独主演となる坂東...
生きていくため、そして豊かな暮らしを求めて祖国を離れた韓国人一家。その夢と希望への道のりを4世代にわたり描いた壮大な物語。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなった小説が原作。 Apple TV+にて好評配信中! 画像提供 Apple TV+
沖縄県の竹富島で母と暮らしていた風希は7歳を境に母と離れ離れになる。郵便局で働く祖父のもとで青春時代を送るが、誕生日の日には必ず東京にいる母から一通の手紙が届く。思春期になると母のいない生活で母を恨むようになるが、高校卒業を目前にして次第に自分の中に抱いていた風希の父と同じ「カメラマン」という職業に憧れて東京に行くることを決意。そして、毎年手紙でしか感じられなかった母親から20歳になればすべてを教えてくれるという手紙が届き、その言葉を信じてスタジオマンとして東京で夢を追いかける。
デンマーク・日本共同制作映画。 ずっと「別の誰かになりたい」と願っていたイネスは、事故死したマリアの航空券とパスポートを携えて大阪へ旅立つ。そしてマリアの勤め先のナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、新たな人生を踏み出すが。(公式Twitter)