フランソワ・オゾン監督が「焼け石に水」(2000年)以来、20年ぶりにライナー・ベルナー・ファスビンダーの名作「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」(1972)に現代的な視点とオゾン監督独自の美意識を加えて再創造に挑んだ。主人公のピーターを演じるのは、フランス屈指の人気俳優ドゥニ・メノーシェ。オゾン作品には、「危険なプロット』(2012年)、「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」(2018年)に続く出演。ピーターの恩人で、ハリウッド帰りのスター女優シドニーに扮するのは、映画界のレジェンドであるイザベル・アジャーニ。1972年のオリジナル版にも主要な役で出演していたハンナ・シグラが本作ではピーターの母親を演じる。
著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて落ち込んでいた。ある日、親友の大女優シドニー(イザベル・アジャーニ)が俳優志望の青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。ピーターは、艶やかな美しさのアミールに一目で恋に落ち、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが。
© 2022 FOZ - France 2 CINEMA - PLAYTIME PRODUCTION ©Carole BETHUEL_Foz
公開日: 2023年06月01日
苦い涙
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原題:PETER VON KANT
2022年 /フランス /85分 /PG12
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公式サイト: http://www.cetera.co.jp/nigainamida/
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