第79回べネチア映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞を受賞した本作。実際の事件の裁判記録をそのままセリフに使用する斬新な手法で緊迫感みなぎる法廷劇を描いた。監督は、セネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップ。撮影監督は「燃ゆる女の肖像」(2019年)のクレア・マトン。脚本にはマリー・ンディアイが参加している。
フランス北部サントメールの町で、若き女性作家ラマはある裁判を傍聴する。被告は、生後15カ月の幼い娘を海辺に置き去りにして殺害した罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧なフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのだろうか。被告本人の証言も娘の父親である男性の証言も、何が真実かわからない。偶然知り合った被告ロランスの母親に、ラマは妊娠していることを言い当てられる。まだ恋人にも知らせていない。母親との関係もうまくいっていない。被告人ロランスの言葉がラマを混乱させる。あなたは母親になれるのか。あなたは我が子を愛せるのか。
© SRAB FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA – 2022
![サントメール ある被告](https://images.microcms-assets.io/assets/d247fcc9b85b413caf66458586629de0/186891fe4cef4df183224a5726f2c94e/%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E8%A2%AB%E5%91%8A%E3%80%8D%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%C2%A9%20SRAB%20FILMS%20%E2%80%93%20ARTE%20FRANCE%20CIN%C3%89MA%20%E2%80%93%202022.jpg)
公開日: 2023年07月13日
サントメール ある被告
予告編を見る:
監督 :
出演 :
プロデューサー :
脚本 :
撮影 :
美術 :
音響 :
編集 :
衣装 :
原題:Saint Omer
2022年 /フランス /123分 /G
配給 :
公式サイト: https://www.transformer.co.jp/m/saintomer/
関連記事
新着記事
恋する乙女に勇気を与えるバイブル「時々、私は考える」人生に対する私たちの若干の恐れを粛々と肯定してくれた
この1本:「時々、私は考える」 美的な死の心象風景
特選掘り出し!:「めくらやなぎと眠る女」 村上春樹小説、初アニメ化
「お隣さんはヒトラー?」 ヒトラー南米生存説をモチーフにした意表を突く変化球