監督・脚本を手掛けたのは、海兵隊在職中に映像記録担当としてキャリアを始め、マンハッタンの黒人クィアの人々を映したドキュメンタリー映画「PIER KIDS（原題）」（2019年）で数々の映画賞に輝いたエレガンス・ブラットン。自身の半生を描いた本作で初長編監督デビューした。主演のジェレミー・ポープは、本作で第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞（映画・ドラマ部門）にノミネートされた。

ゲイであることで母に捨てられ、16歳からホームレス生活を強いられてきた青年フレンチ（ジェレミー・ポープ）。彼は、すがるような思いで海兵隊に志願する。しかし、彼を待ち受けていたのは、度を越えた過酷な訓練、そして軍という閉鎖社会に吹き荒れる差別と憎悪の嵐だった。フレンチは壮絶な逆境に苦しみながらも、自らの尊厳を守るため、そして他者からの理解を諦めずに困難に立ち向かう。孤立を恐れず、暴力と憎悪に一歩も退かない彼の信念は、徐々に周囲を変えていく。

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