映画学校「film.factory」の卒業制作作品「鉱 ARAGANE」(2015年)ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱を題材に選び、第1回大島渚賞を受賞した「セノーテ」(19年)では、メキシコのユカタン半島北部に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉と地下世界にカメラを向けてきた小田香が、日本の地下世界を描く。出演は、米津玄師「Lemon」MVのダンスで鮮烈な印象を残した映画作家であり、ダンサーの吉開菜央が、ある女の姿を借りた「シャドウ(影)」という存在を演じている。
地下の暗闇から、現れた「シャドウ(影)」は、ある女の姿を借りて、時代も場所も超えて旅を始める。滲み出す地下水に濡れる、地下鉄が走る音を聞き、戦争により多くの人々が命を失ったほら穴の中で死者達の声に耳を澄ませる。山奥の寺では、洞窟に続く、壁面に掘られた仏たちのために読経する僧侶の傍らに身を寄せる。そんな道行きの中、シャドウ(影)は、かつてそこで起きたことをトレースしていくようになり、ふと入った映画館で出くわした映像に導かれ、湖の底に沈んだ街に向かう。
公開日: 2025年02月28日
Underground アンダーグラウンド
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2024年 /日本 /83分
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公式サイト: https://underground-film.com/
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