わたなべ ひろぶみ
俳優、映画監督「あなたの微笑み」(2022年)出演
「COME&GO カム・アンド・ゴー」のリム・カーワイと、「プールサイドマン」の渡辺紘文。コアな日本映画ファンならピンとくる、個性的でチャーミングな作品を撮り続けるインディ監督。公開中の「あなたの微笑み」は、リムが監督、渡辺が売れない映画監督役で主演という組み合わせ。ドキュメンタリーではなくて、コロナ禍日本のミニシアターの現実がファンタジーになった、不思議な映画だ。映画愛で結ばれた、意外なようでお似合いの2人。沖縄から北海道まで旅をしながらの撮影もこのインタビューも、息がピッタリ。 東京国際映画祭が縁結び ――そもそも2人のなれそめは。 渡辺 2016年の東京国際映画祭...
勝田友巳
2022.11.17
地方都市を舞台に、生きづらさを抱えた若者たちのひと夏を、技能実習生との交流や外来生物の生態と重ねるように描く青春群像劇。監督は「あ・く・あ ~ふたりだけの部屋~」(2021年)の中川究矢。「富美子の足」(18年)や「うみべの女の子」(21年)の平谷悦郎が脚本を担当した。主人公の達生役を、「朝がくるとむなしくなる」(22年)や「ココでのはなし」(23年)の中⼭雄⽃。ヒロインの結衣に「グッドバイ、バッドマガジンズ」(22年)や「僕の月はきたない」(23年)の架乃ゆら。達生の中学時代の同級生、哲也役を「四月になれば彼女は」(24年)の松山歩夢が演じる。 中学時代に亡くなった友人の墓前で旧友の哲也...
ファッション カルチャー誌「NYLON JAPAN(ナイロン ジャパン)」の創刊20周年を記念した完全オリジナルのオムニバス長編映画。 誰かの役に立とうと、ビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤ(兵頭功海)のもとに、突然何かが空から落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たことのない生き物ーミントがそこにいた。ミントと他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサト(菊地姫奈)のもとにオレンジ、自分に自信が持てずネガティブなショウ(西垣匠)のもとにピーチ、寂しがり屋な女の子・レイ(三原羽衣)のもとにオリーブ、人...
俳優として「1+1=11」(2012年)や「飢えたライオン」(17年)への出演や、「蒲田前奏曲」(20年)の製作・出演、「愛のまなざしを」(21年)では、アシスタントプロデューサーも務め、直近では「緑のざわめき」(23年)への出演とコプロデューサーを務めた松林うらら(監督としての名義は松林麗)の長編映画監督デビュー作。シェアハウス「ブルーイマジン」を舞台に、性暴力やDV、ハラスメントで心に傷を負った女性たちの連帯と葛藤を描いた。 かつて映画監督から性暴力を受けたことのある俳優志望の斉藤乃愛(のえる・山口まゆ)は、性暴力やDV、ハラスメント被害を受けた女性たちを救済するためのシェアハウス「ブル...
栃木県大田原市を拠点に活動する、映画監督の渡辺紘文と映画音楽家、渡辺雄司兄弟によって旗揚げされた映画制作団体「大田原愚豚舎」による本作。第25回ウーディネ・ファーイースト映画祭で上映されたミュージカルコメディー。 ある日、正体不明の3人組ミュージシャン、テクノブラザーズは、自分たちの音楽を東京のレコード会社に売り込むため、冷酷なマネージャーの氷室と共に東京を目指し旅へ出る。
「サラバ静寂」(2018年)や、「転がるビー玉」(2020年)、「異物 -完全版-」(2021年)などを手がけてきた宇賀那健一監督の最新作。主人公に関わる人たちが次々に殺されていく、サスペンスホラーなラブストーリー。主人公の真下わかばを演じるのは、「サヨナラまでの30分」(2020年)のヒロイン役や、「藍に響け」(2021年)に主演した久保田紗友。青木柚、莉子、吹越満、麿赤兒、前田敦子、高橋ひとみ、ゆうたろう、田中俊介ら実力派キャストが共演する。 公開:2023年 Ⓒ『Love Will Tear Us Apart』製作委員会
栃木の田舎町で仕事もなく暮らす映画監督の渡辺紘文。知人のプロデューサーから映画製作の話が持ち込まれ、勇んで沖縄へ。スポンサーから「オレを主人公にしろ」と命じられ、ホテルに缶詰めになって脚本を書くものの、一向に完成しない。怒ったスポンサーに放り出された渡辺は、帰り道に各地のミニシアターに行って、自作映画の上映を持ちかける。行く先々で、同じ顔の女性が現れて渡辺を誘惑し鼓舞する。渡辺はやがて、日本最北端の映画館・大黒座にたどり着く。 ©cinemadrifters