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「Cinemago」記事件数
姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町へ訪れた男。相次ぐ海難事故で寂れた町で、妻の面影を持つ女と出会う。 監督・脚本は、1987年生まれで本作が長編デビュー作となるチャン・チー。チー監督自身が生まれ育った港町をモチーフに、海の生物をメタファーとした様々な演出が登場する。本作は、第41回モスクワ国際映画祭審査員特別賞(シルバー・ジョージ)と第18回イスタンブール国際インディペンデント映画祭批評家協会賞(メインコンペティション)を受賞した。 公開:2024年1月 ©︎Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago
脚本・監督・製作を務めた霧生笙吾の2022年武蔵野美術大学の卒業制作作品。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022における国内コンペティション長編部門入選。 肉体から意識を解放することが可能となった近未来。宇宙飛行士になることを諦め、地球で働く慶次は、心を病む妻の静と暮らしていた。ある日、慶次は新たな宇宙開発の噂を聞き、静とともに「積極的選択としての死」にも等しい〝意識のみの存在〟になることへ憧れを抱き始める。 ©️JOURNEY 2023/Cinemago
原作は、架空神話「クトゥルー神話」の生みの親であるH・P・ラブクラフトが1927年に雑誌「AmazingStories(アメージング・ストーリーズ)」で発表した「宇宙の彼方の色(原題:The Color Out of Space)」。同作は、異常現象が起こる原因が人間による自然破壊にあることを示唆し、人間の環境破壊がもたらす恐ろしい結果を再認識させる。監督は、クトゥルー神話を愛するベトナム系ドイツ人のフアン・ブ。〝原典〟を崇拝しつつも、ラブクラフトが唱えた宇宙的恐怖を拡大し、独自の解釈を盛り込んだ野心作。原作小説発表95年周年に日本公開される。劇場公開にあたっては、新字幕監修を日本のクトゥルー...
監督は、東芸大大学院映像研究科修了作品「しんしんしん」(2011年)や、若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)2018参加作品「サヨナラ家族」(2019年)などを手掛けた眞田康平。本作は再び原発事故が起こった地方を舞台に、ヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラ、ムショ帰りの親友、出稼ぎ風俗嬢による共同体の再生と崩壊を描いた群像劇。オール宮城県ロケにて撮影された。主演は、瀬々敬久監督作品に多数出演し、自身も劇団「狼少年」を主宰する奥津裕也。奥津と中村有、黒須杏樹の3人を中心に杉本凌士、小林リュージュ、柳谷一成など、実力派が脇を固める。 遠くない未来のこと。ある地方で再び原発事故が起こる。しかし...
新型コロナ感染症の広がりによる孤独な巣篭もり生活の中で、居場所を奪われ、人々との繋がりが崩壊していく不安を描いたソーシャル・スリラー。監督・脚本は、優生保護法を題材に障がい者への強制不妊治療に切り込んだ短編映画「Motherhood」(2019)の萬野達郎。主演はトランクルームで生活する男・森下を演じた連下浩隆。 連下はプロデューサーとしても本作に参加している。森下の妻・晶子と、瓜二つ女性・由美子を瀬戸かほが一人二役で演じる。 第14回福岡インディペンデント映画祭グランプリ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022で短編部門の観客賞を受賞。 新型コロナ感染症の広がりによる煽りを受け、勤めて...
一人娘を事故で失った雅(瀬戸かほ)は、自責の念に苛まれて離婚し、いまはデリヘル嬢として働いている。ある日、彼女は背骨の撮影を要求する奇妙な客(岡サトシ)に出会う。その後、自分の足を子供の手が撫でているような感覚にとらわれ、雅はそれを死んだ娘だと直感する。 公開:2023年 ©️SHM FILMS
2020年、世界は新型コロナウイルスの脅威に晒された──。 その影響は人々の健康のみならず経済へも波及し、リモート生活を満喫していた自称エリートの大木勇造はリストラされてしまう。 慌てて再就職したものの、勇造を待っていたのは銭ゲバ社長を筆頭に、ブルース・リー信者のフィットネス講師や廃品回収とは名ばかりの粗大ゴミ泥棒、ギャンブル狂の営業担当や着ぐるみの中に引きこもる男 など、社会の底辺に限りなく近い場所を這いずるクレイジーな面々ばかり。そんな職場にもめげずにがんばる勇造だったが、身勝手な彼らに振り回されたあげく、最愛の恋人・玲子にもフラれてしまいヤケを起こす。 ところが、突如として出現した巨大怪...