ふうき はるみ
1985年6月03日 生まれ
「夏へのトンネル、さよならの出口」音楽「かがみの孤城」音楽
一瞬でこの作品に引き込まれてしまった 映画館に行って映画を見ていると誰もが大きなスクリーンに注目する。それは当然のことなのだが、そのスクリーンに私たちを引き込んでくれる大切な要素、それは音だ。映画にとって音は命であり、何気ない足音や会話、挿入歌や主題歌までが観客にとっていかに 自然に受け入れられる音であるかは、作品への没入感を大きく左右すると思う。その観点から「言えない秘密」について語るのであれば、私は一瞬でこの作品に引き込まれてしまった。ピアノの楽譜を手に取る時の音など、普段は特に集中して聞いてはいないささいな音がどうにも心地よく、映画の始まりからエンドロールの余韻まで一音も聴き逃したく...
古庄菜々夏
2024.7.04
原作は、2014年に斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した中條ていによる短編連作集「アイミタガイ」。「台風家族」(2019年)の市井昌秀監督が脚本の骨組みを作り、「ツレがうつになりまして。」(11年)の故・佐々部清監督の企画を受け継いだ「彼女が好きなものは」(21年)やドラマ「こっち向いてよ向井くん」などを手がけた草野翔吾監督が一本の映画にした。かけがえのない存在だった親友を失い、立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。人との繋がりが希薄になってしまった現代に、誰の胸にも眠っている〝相身互い(アイミタガイ)〟という助け合いの心を呼び起こす。 ...
作家・佐藤愛子によるシリーズ累計169万部の人気エッセイを映画化。100歳を迎えた佐藤愛子を、90歳を迎えた草笛光子が演じる。 数々の⽂学賞を受賞してきた佐藤愛⼦(草笛光子)。90歳を過ぎ、断筆をして⼈付き合いも減り、鬱々と過ごしていたところに、中年の編集者・吉川(唐沢寿明)がエッセイの依頼を持ち込む。「いちいちうるせえ!」と世の中への怒りを⾚裸々に書いたエッセイは意図せず⼤好評となり、愛⼦の⼈⽣は90歳にして⼤きく変わっていく。 ©️ 2024 映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 ©️佐藤愛子/小学館
日本を代表するミステリー作家・綾辻行人のシリーズ累計670万部のベストセラー「館」シリーズから、第1作目となる作家デビュー作「十角館の殺人」を実写映画化。 十角形の奇妙な外観の「十角館」がある角島(つのじま)。この「十角館」を建てた天才建築家・中村青司は、焼け落ちた本館の青屋敷で謎の死を遂げていた。半年後、K大学ミステリ研究会のメンバーが合宿で角島を訪れていた同じ頃、ミス研OBの江南孝明(かわみなみたかあき)に1通の手紙が届く、それは死んだはずの中村青司からのものだった。この〝死者からの手紙〟をきっかけに、調査を開始した江南は、島田 潔(しまだきよし)と出会い、行動をともにする。一方、「十角...
留学から帰国し、音楽大学に編入してきた湊人(京本大我)は、取り壊しが近い旧講義棟の演奏室で、神秘的なピアノを奏でる雪乃(古川琴音)と出会う。美しい旋律に強く惹かれた湊人は雪乃に曲名を尋ねるが、「それは秘密」と耳元で優しく囁くだけだった。雪乃に会うたびに心惹かれていく湊人は、トラウマだった音楽に向き合う事ができるようになっていく。しかしある日突然、彼女は目の前から姿を消してしまう。 ©️2024「言えない秘密」製作委員会
「相続」と「家族」をテーマに、「成年後見制度」(2000年に発足)の問題を描きつつ、〝時価6憶円〟の値打ちを持つといわれる伝説の真珠を巡るある家族の大騒動を描く、〝学びあり〟〝笑いあり〟〝涙あり〟のハートフル・エンターテイメント。監督・脚本は、「利休にたずねよ」(2013年)や「海難1890」(15年)、「天外者」(20年)の田中光敏監督と脚本・小松江里子が本作でもタッグを組んだ。伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親をもつ三人姉妹の三女で、主人公の大亀遥海を演じるのは、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する比嘉愛未。もう1人の主人公で、認知症の疑いがある遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士...
学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う―― 公開:2022年12月23日 配給:松竹 ...
デビュー作が第13回小学館ライトノベル大賞において「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をW受賞した八目迷による小説「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)を劇場アニメーション化。中に入ると、あるものを失う代わりに欲しいものが何でも手に入る「ウラシマトンネル」を見つけた少年と少女の、ひと夏の物語。 ©2022 八目迷・小学館/映画「夏へのトンネル、さよならの出口」製作委員会