おみ としのり
1965年12月06日 生まれ
身近な友人や大切な家族の死を経験したことがないという方は、少ないのではないでしょうか。私自身、身内や、米国で暮らしていた時にお世話になったアルバイト先の店主など、あの方、この方と思い出されます。と同時に、ある種の後悔の念が押し寄せることがあります。あの時ああすればよかった、きっとそれを望んでいたに違いない、と。今からでも私にできることはないのかと思うことがありますが、映画の主人公・シイノトモヨ(永野芽郁)も同じでした。 幼なじみで親友のイカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを、テレビのニュースで知った彼女は、あろうことかマリコの遺骨を父親(尾美としのり)から奪うという暴挙に出ます。そして、そ...
英月
2022.8.22
「ゴンドラの唄」「カチューシャの唄」「東京行進曲」「東京音頭」シャボン玉」「てるてる坊主」…、今も歌い継がれ、童謡、歌謡曲、音頭、民謡まで幅広いジャンルの約2000曲を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)の生涯を彼の音楽ととともに綴っていく音楽映画。メガホンを取ったのは、「ハチ公物語」(87年)、「遠き落日」(92年)、「ひめゆりの塔」(95年)などで知られる神山征二郎。脚本は「クライマーズ・ハイ」(08年)や「孤高のメス」(10年)、「凪待ち」(19年)、「碁盤斬り」(24年)の加藤正人が手掛けた。 中山晋平役は、映画初出演・初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助。晋平の18歳から亡く...
留学から帰国し、音楽大学に編入してきた湊人(京本大我)は、取り壊しが近い旧講義棟の演奏室で、神秘的なピアノを奏でる雪乃(古川琴音)と出会う。美しい旋律に強く惹かれた湊人は雪乃に曲名を尋ねるが、「それは秘密」と耳元で優しく囁くだけだった。雪乃に会うたびに心惹かれていく湊人は、トラウマだった音楽に向き合う事ができるようになっていく。しかしある日突然、彼女は目の前から姿を消してしまう。 ©️2024「言えない秘密」製作委員会
社会派ミステリーのヒットメーカー真保裕一の同名小説を、映画「舞子Haaaan!!!」(2007年)や、「Mother」や「Woman」などのヒットドラマを生み出してきた水田伸生監督が映画化したタイムリミットサスペンス。主演は、初めてのサスペンス映画主演となる中島健人。「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)で、丸刈りに加え、2 週間で体重10 キロ減の追い込んだ役作りを見せ、俳優としてのキャリアを着実に積んでいる中島が、内閣府副大臣の父・宇田清治郎のやり方に疑問を持ちながらも、やむなく父の議員秘書を務める宇田家の次男・宇田晄司を演じる。その中島と父子の関係でタッグを組むのが堤真一。家族や息子に...
宮松は端役専門のエキストラ俳優。来る日も来る日も、名もなき登場人物を生真面目に演じ、斬られ、射られ、撃たれ、画面の端に消えていく。真面目に殺され続ける宮松の生活は、派手さはないけれども慎ましく静かな日々。そんな宮松だが、実は彼には過去の記憶がなかった。 ある日、宮松の元へある男が訪ねてくる……。 ©2022「宮松と山下」製作委員会
作家のツトム(沢田研二)は、長野県の人里離れた山荘で一人暮らし。畑や山で採れた旬の野菜や木の実、キノコを料理して四季を味わっている。時折、担当編集者で恋人の真知子(松たか子)が東京から訪ねてきて一緒に食べる特別な時間を楽しみにしている。一方で、13年前に亡くなった妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。 水上勉の料理エッセー「土を喰う日々 わが精進十二ヵ月」を原案に、料理研究家の土井善晴が登場する料理を手がけた。 © 2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会
原作は、平庫ワカによるコミック。鬱屈した日々を送るOL ・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。突然の出来事にうろたえるシイノだが、自分ができることを考えた末、マリコの遺骨を強奪して逃亡。彼女の遺骨を抱いて旅に出る――。
幾度となく関係が途切れても必ずつながる親子の半生を描いた映画「とんび」。重松清の小説を基に映画「64 -ロクヨン-」などの瀬々敬久が監督し、不器用な父親の市川安男(ヤス)を阿部寛、その息子の旭(アキラ)を北村匠海が演じる。 ぶっきらぼうで勘違いされやすい日本一不器用な男・ヤスと、母を事故で亡くして以来、町の人々に助けられながら育った息子・アキラの物語は、不朽の名作として愛され、これまでに2度、映像化された人気作。 ©2022『とんび』製作委員会
ウエディングプランナー中越は、彰人と遥の担当となった。彰人と遥は式のスピーチや余興の段取りなどに頭を悩ませながら、準備を進めていく。当日、上司のスピーチは予定時間を大幅にオーバー、遥を奪還しようとする元恋人裕也や謎の男も登場して、披露宴は大混乱する。