ワン・セカンド 永遠の24フレーム
中国の名匠チャン・イーモウが、文化大革命時代の1969年を背景に撮り上げたノスタルジックな味わいのドラマである。強制労働所を脱走した男(チャン・イー)が、砂漠地帯の小さな村にやってくる。彼の目的は、生き別れた娘の姿が映っているというニュース映画を見ること。そこで男はたくましい孤児の少女(リウ・ハオツン)やベテランの映写技師(ファン・ウェイ)と出会う。 チャン監督が若き日の映画にまつわるさまざまな思い出を投影した本作には、ユーモラスなエピソードがぎっしり詰まっている。主人公と少女が繰り広げるフィルム缶の争奪戦。砂ぼこりにまみれたフィルムを上映会のために洗って乾かす、映写技師と庶民のほほ笑ましい...