Song Seon-mi
1974年9月12日 生まれ
「逃げた女」(2020年)「川沿いのホテル」(2018年)「次の朝は他人」(2011年)「浜辺の女」(2006年)
思わせぶりの韓国の巨匠、ホン・サンス。どの作品でも事件は起こらず、登場人物のおしゃべりばかり。会話の中身も登場人物も煮え切らず、唐突なカメラワークで戸惑わせる。全てが意味ありげで、見ている方が勝手に深読みするように仕向けている。頭をひねる観客を、ホン・サンスがニヤニヤしながら眺めている風情である。 キム・ミニ演じる今作の主人公ガミは、夫が出張に出て時間ができたので、友だちに会いに行く。郊外のヨンスン(ソ・ヨンファ)は離婚して同性の同居人と暮らす。街中で1人暮らしのスヨン(ソン・ソンミ)は新しい出会いがあったとかで、ウキウキしている。古い知り合いのウジン(キム・セビョク)とは、彼女が働く映画館...
2021.6.10
第74回ベルリン国際映画祭で最新作「A Traveler's Needs」(2024年)が銀熊賞(審査員大賞)を受賞し、同映画祭で通算5度目の銀熊賞を受賞した名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作。主人公のビョンスが訪れた インテリアデザイナーの旧友のアパートでの出来事を、階ごとに4つの章立てで描く。 映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を志望する娘のジョンスと一緒に、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、地下がヘオクの作業場になっている。3人は和やかに語り合い...