「アウシュヴィッツの生還者」
1949年、ニューヨーク。ナチスの強制収容所から生還してアメリカに渡り、ボクサーとして活躍しているハリー・ハフト(ベン・フォスター)。生き別れとなった恋人を見つけるため、人気ボクサーのマルシアノと対戦して有名になることを思いつく。その計画のために、記者(ピーター・サースガード)に収容所での経験を告白する。 ナチスの中尉が主催する賭けボクシングで同胞のユダヤ人と戦い、生き延びたというハリー。負けた者がその場で射殺される壮絶な過去のみならず、妻(ビッキー・クリープス)や子供たちにも語れなかった残酷すぎる秘密が、終盤で明かされる。 戦争の犠牲者であるはずの主人公が抱く罪悪感に焦点を当て、言葉を失...