David Fincher
「ドラゴン・タトゥーの女」監督
「デビッド・フィンチャー」記事件数
米アカデミー賞10部門にノミネート(うち撮影賞、美術賞を受賞)された「Mank/マンク」(2020年)以来となるデビッド・フィンチャーの新作だ。「Mank/マンク」に続く2本目のNetflixオリジナル映画であり、これまでいくつもの傑作スリラーを世に送り出してきたフィンチャーが、久々にアンモラルな犯罪の世界に回帰したネオノワールでもある。 デビッド・フィンチャーが腕によりをかけて 「ザ・キラー」(23年)は主人公に名前さえつけられておらず、国籍や年齢などのプロフィルは一切不明。暗殺のミッションに初めて失敗した殺し屋が、その手痛いしっぺ返しとして同せい相手の恋人を暴行され、裏社...
高橋諭治
2023.11.20
未解決事件にとらわれた刑事が登場する映画について扱った先回の末尾で、ふと思い出したデビッド・フィンチャー監督作「ドラゴン・タトゥーの女」(2012年)の「どんな警官も未解決事件を抱えている」というセリフを引いたので、今回はこの映画から始めたい。 ゴス化粧ハッカーとアナログ記者 異色バディーもの 前述のセリフを述べるのは引退した老齢の元刑事で、彼もまた現役時代に担当し未解決に終わった少女失踪事件にとらわれている。当時の捜査状況を資料ひとつ見ずにそらんじて、きわめて円滑に語ってみせるその姿は、決して長くはない登場場面でありながら、忘れがたい印象を残すだろう。 そして、この語り手の...
髙橋佑弥
2022.8.21
昨秋公開された山崎貴監督による「ゴジラ-1.0」の興奮冷めやらぬこの春、アメリカから同作を超えんばかりのモンスター映画がやってきた。ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年作品「ゴジラxコング 新たなる帝国」(2024年4月26日全国公開)である。すでに公開国では驚異的大ヒットを記録している。その魅力はいかなるものか? 「ひとシネマ」編集部の目でご案内しよう。 ◎魅力1◎ゴジラとコングの位置付け 「モンスター・ヴァース」でのゴジラ像は日本版ゴジラ像とは異なる。どこか宗教的なたたずまいを漂わす日本版に対して、「モンスター・ヴァース」版は、比類なき物理的パワーが...
ひとシネマ編集部
PR東宝
2024.4.25
デビッド・フィンチャー監督がフランスの同名グラフィックノベルを映画化。素性不明の殺し屋(マイケル・ファスベンダー)が初めて暗殺の仕事に失敗し、自分の恋人を傷つけた同業者たちへの復讐(ふくしゅう)に動き出す姿を描く。「セブン」(95年)のアンドリュー・ケビン・ウォーカーが脚本を手がけ、「Mank/マンク」(20年)のエリク・メッサーシュミットが撮影監督を務めた。 Netflix ©2023
老人のような姿の赤子として生を受けたベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)は、老人ホームで引き取られ育てられることになるが、彼は年々若返っていく。バトンがたどった冒険の数々といちずな愛を描く。 © Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment Inc.
ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)のもとに、40年前に起きた少女失踪事件の再調査依頼が持ち込まれる。スティーグ・ラーソンによるベストセラー小説「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の映画化。 © 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved