David Fincher
「ドラゴン・タトゥーの女」監督
「デビッド・フィンチャー」記事件数
未解決事件にとらわれた刑事が登場する映画について扱った先回の末尾で、ふと思い出したデビッド・フィンチャー監督作「ドラゴン・タトゥーの女」(2012年)の「どんな警官も未解決事件を抱えている」というセリフを引いたので、今回はこの映画から始めたい。 ゴス化粧ハッカーとアナログ記者 異色バディーもの 前述のセリフを述べるのは引退した老齢の元刑事で、彼もまた現役時代に担当し未解決に終わった少女失踪事件にとらわれている。当時の捜査状況を資料ひとつ見ずにそらんじて、きわめて円滑に語ってみせるその姿は、決して長くはない登場場面でありながら、忘れがたい印象を残すだろう。 そして、この語り手の...
髙橋佑弥
2022.8.21
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22
「セブン」(1995年)や「ファイト・クラブ」(99年)、「ゴーン・ガール」(14年)、「Mank/マンク」(20年)を手がけたデビッド・フィンチャー監督によるサイコサスペンス・スリラー。主人公の暗殺者は、「それでも夜は明ける」(13年)や「X-MEN」シリーズのマグニートー役などでも知られるマイケル・ファスベンダー。 運命を変えたニアミスで岐路に立たされた暗殺者が、雇用主や自分自身にさえ抗いながら、世界を舞台に繰り広げる追跡劇。 Courtesy of Netflix
老人のような姿の赤子として生を受けたベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)は、老人ホームで引き取られ育てられることになるが、彼は年々若返っていく。バトンがたどった冒険の数々といちずな愛を描く。 © Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment Inc.
ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)のもとに、40年前に起きた少女失踪事件の再調査依頼が持ち込まれる。スティーグ・ラーソンによるベストセラー小説「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の映画化。 © 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved