ゆづき ゆうこ
1968年5月11日 生まれ
作家、原作:「朽ちないサクラ」(徳間文庫)原作:「盤上の向日葵」(中央公論新社)
身元不明の白骨死体をきっかけに、2人の天才棋士の光と影が浮かびあ上がるヒューマンミステリー。原作は、映画原作にもなった「孤狼の血」や「朽ちないサクラ」など、常に己の信じるもののために闘い続ける人間を描いてきた柚月裕子。〝光と影〟〝人間の業〟〝人生を生き切る〟という3つのテーマを根底に据えた本原作は、将棋を知らない読者も多く惹きつけ、2018年の本屋大賞第2位となった。監督・脚本を担ったのは、「君に届け」(2010年)や「ユリゴコロ」(17年)、「隣人X」(23年)など、恋愛映画やヒューマンドラマを数多く手がけてきた熊澤尚人。そして、過酷な過去を乗り越える異色の天才棋士で主人公の上条桂介役に坂口...
原作は、「孤狼の血」や「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など、数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家・柚月裕子の同名小説。県警の広報職員がヒロインという異色の警察小説は、親友の変死事件の独自調査を進め、事件の真相と〝公安警察〟の存在に迫っていく主人公の姿を描く。 本作で主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、「市子」(2023年)で第78回毎日映画コンクール女優主演賞を受賞し、さらに、「52ヘルツのクジラたち」「片思い世界」と、主演作の公開が続く杉咲花。「ウツボラ」(23年)や「日本ボロ宿紀行」(19年)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる原廣利がメ...
昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島・呉原――。そこは、いまだ暴力団組織が割拠し、新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の「加古村組」と地場の暴力団「尾谷組」との抗争の火種がくすぶり始めていた。そんな中、「加古村組」関連企業の金融会社社員が失踪する。失踪を殺人事件と見たマル暴のベテラン刑事・大上と新人刑事・日岡は事件解決のために奔走するが、やくざの抗争が正義も愛も金も、すべてをのみ込んでいく……。警察組織のもくろみ、大上自身に向けられた黒い疑惑、さまざまな欲望をむき出しにして、暴力団と警察を巻き込んだ血で血を洗う報復合戦が起ころうとしていた……。 ©2018 「孤狼の血」製作委員会