原作は、「孤狼の血」や「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など、数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家・柚月裕子の同名小説。県警の広報職員がヒロインという異色の警察小説は、親友の変死事件の独自調査を進め、事件の真相と〝公安警察〟の存在に迫っていく主人公の姿を描く。
本作で主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、「市子」(2023年)で第78回毎日映画コンクール女優主演賞を受賞し、さらに、「52ヘルツのクジラたち」「片思い世界」と、主演作の公開が続く杉咲花。「ウツボラ」(23年)や「日本ボロ宿紀行」(19年)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる原廣利がメガホンをとった。
愛知県平井市在住の女子大生ストーカー殺害事件について、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事によって明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑うが、千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ…。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
公開日: 2024年06月20日
朽ちないサクラ
予告編を見る:
監督 :
出演 :
原作 :
脚本 :
音楽 :
2024年 /日本 /119分 /G
配給 :
公式サイト: https://culture-pub.jp/kuchinaisakura_movie/
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」