おぐにひでお
脚本家。「生きる」
シェイクスピアの「リア王」を黒澤明監督が翻案。戦国武将の一文字秀虎は家督を3人の息子に譲ろうと決意する。秀虎は反対する3男三郎を追放したものの、2人の息子太郎、次郎は跡目を巡って激しく対立。骨肉の争いが始まる。
市役所の市民課長渡辺勘治(志村喬)は胃がんで余命いくばくもないことを知る。実りのない人生を見つめ直して絶望するが、明るく前向きなかつての部下と再会し、生きた証を求めるべく、かつて陳情を棚ざらしにした公園整備に取り組み始める。葬儀の席で渡辺の仕事ぶりを会葬する同僚たちは、一度は渡辺のように生きようと誓い合うものの、再び事なかれ主義の官僚に戻るのだった。毎日映画コンクール日本映画大賞。
黒澤明の代表作にして、世界で最も知られている日本映画のひとつ。2部形式で途中にインターミッションを含む上映形式。前半は侍集めと戦の準備、後半は野武士との戦いが描かれている。野武士の襲撃に脅かされている農村で、浪人を集めることでそれに対抗する。島田勘兵衛(志村喬)率いる菊千代(三船敏郎)などの7人の侍の活躍が生き生きと活写されている。