【時代劇、新時代】「仕掛人ㆍ藤枝梅安」は、劇場の〝希望〟になる
「太陽の下、新しいものは何ひとつない」 ヘブライズムという西洋思想の思潮と無関係な土地だからか。どこかで聞いたような、このことわざの出典が「旧約聖書」だということを知っている人は多くない。同郷のブラッドㆍピットが伝記映画の主人公を演じたこともある伝説のガンマンのジェシーㆍジェイムズの古里で20代の一時期を過ごしたためか、考えてみれば極めて当然なこのひとつの文章に接して筆者が思い出すのは西部劇である。欧米の「フィルムㆍスタディーズ」を標榜(ひょうぼう)する教育機関で映画を学ぶ時に、決して避けられないもの。「アメリカ文化や歴史の具体化」という教科書風の話はさておき、このジャンルがストーリー展開のパ...
洪相鉉
2023.3.17