第29回プサン国際映画祭で「劇映画 孤独のグルメ」の舞台あいさつに臨んだ松重豊とユ・ジェミョン

第29回プサン国際映画祭で「劇映画 孤独のグルメ」の舞台あいさつに臨んだ松重豊とユ・ジェミョン勝田友巳撮影

2024.10.03

プサン国際映画祭「孤独のグルメ」 松重豊とユ・ジェミョンに笑いと拍手

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勝田友巳

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韓国・プサンで開催中の第29回プサン国際映画祭で3日、日本映画「劇映画 孤独のグルメ」が上映され、主演で監督の松重豊と共演のユ・ジェミョンが舞台あいさつに登場。ドラマ版は韓国でも人気なだけに、会場は満員、温かく迎えられた。


「劇映画 孤独のグルメ」©2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

五郎がまたまた韓国へ

松重演じる主人公、井之頭五郎が商談に出向いた各地の飲食店を訪ねるドラマは、2012年にテレビ東京系で放送が始まり、長寿シリーズとなっている。ドラマは韓国でも放送されて人気を博し、五郎は韓国へも何度も〝出張〟してきた。同局の開局60周年特別企画として映画化、松重が監督も兼ねている。

プサンでの上映は主会場の「映画の殿堂」の野外劇場。一般に向けてはこれが初披露という。午後8時からで肌寒い気候だったものの、会場は満席。松重は「映画にしようと5年ほど計画してきた。韓国でも人気があると聞いていて、ここでお披露目はうれしい」とあいさつ。自身で監督し「自分で足を運んでおいしい店を探し、これまでのスタッフの苦労が分かった」と振り返った。

映画では韓国も重要な場所となり、ゲストとしてドラマ「梨泰院クラス」、映画「キングメーカー 大統領を作った男」などのユ・ジェミョンが出演、舞台あいさつにも登場した。松重は「韓国で愛されているので、韓国人俳優にもぜひ出演してほしかった。恋い焦がれてオファーし、承諾してくれてうれしい」と満足げ。「撮影中はスタッフを食事に招いてもてなしてくれた」と明かした。ユも「独特で愉快な素晴らしい作品。オファーに驚いたが、楽しく温かく迎えてもらいハッピーです」と話していた。

松重は「食べ物を通して気持ちが温まり、おなかがすく映画。会場の周辺に飲食店はないようで、覚悟してみてください」と呼びかけて、大きな笑いと拍手が起きた。映画の日本公開は、来年1月10日。

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ライター
勝田友巳

勝田友巳

かつた・ともみ ひとシネマ編集長、毎日新聞学芸部専門記者。1965年生まれ。90年毎日新聞入社。学芸部で映画を担当し、毎日新聞で「シネマの週末」「映画のミカタ」、週刊エコノミストで「アートな時間」などを執筆。

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