「赤い雪 Red Snow」(2019年)で長編監督デビューし、第14回JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞した甲斐さやか監督の5年ぶりとなる待望の長編第二作。主人公の新次を演じるのは、井浦新。臨床心理士のまほろ役をモデルや俳優で活躍する水原希子、謎めいた「海の女」役で「ドライブ・マイ・カー」(21年)の三浦透子、新次の母親役として斉藤由貴、さらに、「箱男」(24年)の永瀬正敏が出演する。
理想的な家庭を築くも、死のおそれもある病気に冒された新次(井浦新)は、とある病院で療養している。手術を前に新次は、臨床心理士のまほろ(水原希子)から「普段、ためこんでいたことを話すと、手術に良い結果をもたらす」と言われ、海辺で知り合った謎の「海の女」(三浦透子)や、幼い頃の母親(斉藤由貴)の記憶を呼び起こすのだった。記憶がよみがえったことで、さらに不安がぬぐえなくなった新次は、まほろに〝それ〟に会わせてほしいと懇願する。〝それ〟とは、一部の恵まれた上層階級の人だけに提供される、全く同じ見た目の〝もう一人の自分〟だった。〝それ〟に対面した新次は、自分と同じ姿でありながら、自分とは異なる内面を持ち、また純粋で知的な〝それ〟にのめり込んでいく。
公開日: 2024年10月17日
徒花-ADABANA-
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2024年 /日本 /94分 /G
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公式サイト: https://adabana-movie.jp/
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