村瀬大智監督の長編商業デビュー作。奈良の老舗旅館を舞台に、この時代だからこそ〝残したい時間〟や家族の形を静かに美しく映し出した。主人公のイヒカをオーディションで選ばれた奈良県出身の三宅朱莉が演じている。 

奈良県南東部の山々に囲まれた静かな集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のイヒカ。数年前から父は別居をしているが、母の咲は、義理の父・シゲと旅館を切り盛りしている。そんなある日、シゲが姿を消す。旅館存続の危機が迫り、イヒカの家族に変化の時がやってくる。

2024年4月6日（土）ユーロスペースにて先行上映。
©2023“霧の淵” Nara International Film Festiva